色々な情報が見れるので、見方を解説するよ!
こんな疑問に答えます。
本記事の内容
- 「職場のあんぜんサイト」をオススメする5つの理由
- 「職場のあんぜんサイト」で手に入る情報
- 「職場のあんぜんサイト」の見方
「どうやって無災害を達成するか?」についても悩んできました。
安全で労働災害を無くしたいと悩んでいる人のよくある悩みとして、「何から始めたらいいのだろうか?」という点があると思います。
私の職場は残念ながら毎年労災を起こしてしまう職場でした。
その都度労災への対策は行うのですが、労災は手を変え品を変え襲ってきました。
どうしていいかわかりませんでした。
そんな中、まずは色々な情報を集めようと思い調べていきました。
そして、厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」にたどり着きました。
ここには様々な情報が載っており、参考になる情報がたくさんあります。
ここから、労働災害の原因となる部分を知り、対策を取り始めることが出来るようになりました。
しかし、職場のあんぜんサイトは見方を知っておかないと、見るのが少々大変です。
そこで、一人でも労災で苦しむ人が減ればと思い、今回は「職場のあんぜんサイト」を紹介しようと思います。
目次
厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」がオススメ!
厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」というホームページがあります。
職場のあんぜんサイト:https://anzeninfo.mhlw.go.jp/index.html
ここには、様々な安全関係の情報が載っており、これがかなり役に立ちます。
オススメするには次の理由があります。
オススメする理由
- 理由①:死亡災害と死傷災害の統計や業種、月、都道府県、年齢など様々な分類で見れる
- 理由②:業種や事故の型、設備など30項目での分析が見れる
- 理由③:業種、事故の型、起因物、キーワードで検索が可能
- 理由④:ヒヤリハット事例も見れる
- 理由⑤:機械別の労働災害発生状況を見れる
これらは、職場のあんぜんサイトのそれぞれのページで見ることが出来ます。
これらが見れるページをそれぞれ解説していきます。
加工内容:該当箇所を赤線、番号付け実施
1つずつ解説していきます。
おススメ理由①:労働災害統計
死亡災害と死傷災害の統計や業種、月、都道府県、年齢など様々な分類で見れる
まずは職場のあんぜんサイトのトップページから左側の「労働災害統計」(下図赤線①)をクリックします。
労働災害統計:https://anzeninfo.mhlw.go.jp/user/anzen/tok/anst00.htm
加工内容:該当箇所を赤枠で強調
こちらのページでは、労働災害の統計を見ることが出来ます。
赤枠で囲った部分をクリックすると、災害の統計をまとめたexcelファイルをダウンロード出来ます。
そして、このexcelファイルを開くと、それぞれのシートに死亡災害と死傷災害それぞれの次のデータが載っています。
- 業種別発生件数
- 業種・事故の型別発生件数
- 業種・事故の型別の対前年比
- 月・業種別災害発生件数
- 都道府県・業種別発生件数
ただ、これをただ眺めてもあまり効果はないので、次のポイントに絞って見てみましょう。
見るポイント
- 死亡者数、死傷者数をそれぞれ見る
- 業種(製造業、建設業など)、事故の型(転倒、はさまれなど)別に見る
- 月別の発生状況を見る
- 対前年増減を見る
ちなみに、死亡災害者数と死傷災害者数の違いは次の通りです。
死亡災害者数と死傷災害者数の違い
死亡災害者数:災害で死亡してしまった人の数
死傷災害者数:災害で死亡してしまった人と、怪我をしてしまった人の数
このデータを見ることで、それぞれの災害の発生数を確認することが出来ます。
発生件数が多くて自分の職場に当てはまる事故の型があるものをピックアップすれば、それを重点的に対策することが出来ます。
こういった統計は自分たちの職場では普段あまり見ることがないので得るものがありますね。
オススメ理由②:労働災害要素の分析
業種や事故の型、設備など30項目での分析が見れる
トップページの左側の「労働災害原因要素の分析」(下図赤線②)をクリックします。
労働災害原因要素の分析:https://anzeninfo.mhlw.go.jp/user/anzen/tok/bnsk00-h25.html
加工内容:該当箇所を赤枠で強調
このページを開いたら、まずは業種と年を選びます。
そうすると、その下に「第〇表」が出て来ます。(上の図の赤枠内)
30種類あるので、自分の興味のあるものを選んでみてみましょう。
こちらは「これを見るべき」というのを私が挙げるよりも適当に色々眺めてみて、興味のあるものを深く見てみる方が良いかと思います。
オススメ理由③:労働災害事例
業種、事故の型、起因物、キーワードで検索が可能
トップページの左側の「労働災害事例」(下図赤線③)をクリックします。
労働災害事例:https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/SAI_FND.aspx
加工内容:該当箇所を赤枠で強調
このページでは災害事例を次の項目から絞り込んで検索することが出来ます。
- 業種
- 事故の型
- 起因物
- キーワード
出てきた事例には、
- 発生状況
- 原因
- 対策
が載っているので、事例集として活用する事が出来ます。
オススメの検索方法
それは、次の画像のように、キーワードに「死亡」と入れることで、死亡災害の一覧が出せます。
「この事例は全て死亡災害です。絶対に同じことをしないでください。」と伝えてこの資料を見てもらうと、より強い意識で見てくれます。
オススメ理由④:ヒヤリ・ハット事例
ヒヤリハット事例も見れる
トップページの左側の「ヒヤリ・ハット事例」(下図赤線④)をクリックします。
ヒヤリ・ハット事例:https://anzeninfo.mhlw.go.jp/hiyari/anrdh00.htm
加工内容:該当箇所を赤枠で強調
災害だけでなく、ヒヤリ・ハットの事例も見ることができます。
図のように場面ごとに種類が分かれているので、自分の職場に該当しそうなものを選んでいくのが良いです。
「簡単なKYT(危険予知トレーニング)や朝礼での読み合せ」に使ってみても良いかもしれませんね。
オススメ理由⑤:機械災害データベース
機械別の労働災害発生状況を見れる
トップページの左側の「機械災害データベース」(下図赤線⑤)をクリックします。
機械災害データベース:https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/sai/kikaisaigai.html
加工内容:該当箇所を赤枠で強調
最後は、機械の種類ごとの災害発生件数と状況を見ることができます。
上の画像の赤枠の「ダウンロード」をクリックするとexcelファイルをダウンロードする事が出来ます。
ファイルには、次の4つが記載されています。
- 業種
- 事故の型
- 被災の程度
- 災害発生状況
工場では、やはり設備に興味のある方が多いので、設備ごとにまとめているのは非常に良いです。
このデータの中から、自分の職場に水平展開できそうなものをピックアップして活用するのがオススメです。
以上のように、「職場のあんぜんサイト」からは、非常に多くの情報を得ることができます。
ぜひ一度見に行ってみてはいかがでしょうか?もう一度載せておきます。
職場のあんぜんサイト:https://anzeninfo.mhlw.go.jp/index.html
最も大切なのは行動すること
「職場のあんぜんサイト」はとても良い情報を入手できますが、もちろん情報だけでは労働災害はなくなりません。
大切なのはそこから何をするか?です。
資料を読んで終わり、では意味がありません。
その資料を活用して、次の事をしっかりと定めましょう。
- どんな目標を立てるのか?
- どうやって目標を達成するのか?
- その為に何をするのか?
- 誰がやるのか?
- いつまでにやるのか?
これらが定まれば、具体的な行動をとることができます。
ここまでして、初めて「職場のあんぜんサイト」の情報が生きてくることになります。
少し大変かもしれませんが、労災の無い職場を目指して頑張りましょう!
安全関係でオススメの対策はこちら
それでは、今日も一日ご安全に!