

そもそもの組織の存在理由から考えれば簡単だよ!
こんな疑問に答えます。
本記事の内容
- 職場の目的にフォーカスする事でモチベーションは上がる
- 職場の目的にフォーカスする為の具体的な3つの手順

モチベーションが下がりきった職場を持ち直した経験もあります。
職場のモチベーションが落ちていると感じている人のよくある悩みとして、「どうしたらモチベーションが上がるのだろうか?」という点があると思います。
私も、もう7~8年ほど前と3年ほど前に、モチベーションが下がりきった職場を引き継いだことがあります。特に最初のころに引き継いだ職場はどうしていいかわからずに非常に悩んだ時期がありました。
そんな職場で、どうすれば良いのかが分からずに、色々と試してみました。
モチベーションについて考える職場会議を開いたこともあります。
そういった事を繰り返すうちに、色々なことが見えて来ました。
そしてその知識を活かすとモチベーションは上がり、次の職場では1年でそれなりのモチベーションの高さにできました。
モチベーションが上がる事で、皆が本来持っている力を存分に発揮し大きな成果を上げています。
この経験から「どうすればモチベーションが上がるのか?」を見つけ出し、その効果も実証できました。
そこで、私が見つけた方法を解説しようと思います。・・・昔の自分に教えてあげたい。
目次
モチベーションでなく、組織の目的にフォーカスしよう!
いきなりですが実は、モチベーションを上げようとすること自体がすでに違うのです。
モチベーションを上げるには、モチベーションを上げようとしないこと
禅問答みたいですが、ちゃんとした意味があります。解説していきます。
モチベーションを上げるのが間違いの理由
その理由は、モチベーションにフォーカスすると組織の存在理由がフォーカスされなくなるからです。
先にモチベーションが落ちる3つのパターンについて説明します。
そのあとで、モチベーションを上げるのが間違いの理由を説明します。
モチベーションとは?モチベーションが下がる3つのパターン
モチベーションの低下は大きく分けて、次の3つのパターンがあります。
モチベーション低下パターン3つ
- パターン①:職場の目的から外れている時
- パターン②:目的とは関係ない部分
- パターン③:コンプライアンス、常識からかけ離れている時
パターン①:職場の目的から外れている時
これは、職場として効率を上げようとしている時に、余計な仕事を頼んだり、無駄な事をやり続けることなどです。
このパターンに該当してしまうと、最もモチベーションが落ちます。
「え?仕事効率上げるんじゃないの?何がしたいの?わけわからん…。」こうなります。
そりゃ、効率上げようとしてるところで逆を行くのですから、何がしたいのかわからなくなりますね。
当然こうなります。
真面目に仕事に取り組んでいる人ほどこうなりがちです。真面目な人たちほどモチベーションが大きく下がります。
パターン②:目的とは関係ない部分
このパターンは「何となく」であったり、「あの人が好きじゃない」などの目的とは関係ない部分です。
こういった理由の何かがあって、モチベーションを落としています。
パターン③:コンプライアンス、常識からかけ離れている時
このパターンは、パワハラ、長時間のサービス残業、人のプライベートに土足で踏み込むような、常識を踏み外した行為をした時に発生します。
このご時世、あってはいけない内容です。
もちろん、この3つに当てはまらないものもあると思いますが、基本的にはこの3パターンに分類されます。
モチベーションを上げようとするとモチベーションは落ちる
モチベーションを上げようとすると考えるのは、先ほどの3つのパターン全てに対応していくと言う事になります。
モチベーション低下パターン3つ
- パターン①:職場の目的から外れている時
- パターン②:目的とは関係ない部分
- パターン③:コンプライアンス、常識からかけ離れている時
①の組織の目的からズレている事、③の常識の部分は良いですが、
パターン②の「組織の目的以外の部分」のモチベーションを上げようとすると、不具合が起こります。
「何となく」、や「好き嫌い」なので、対応がとりずらい、人によって違う…。
あちらを立てればこちらが立たず・・・
さらに、そもそもこれらの対策を取る事は、組織の目的以外の部分なので、「組織の目的から外れた行動をとる事」になります。
これをすると、今度は逆に「パターン①の目的からズレている事」に該当してしまうのです。
そうなると今度は、パターン①の真面目な人たちが不満を持つようになります。
「そんなことに時間を費やして、この職場はいったい何をしているんだ…。」
間違いなくこうなってしまい、モチベーションを上げようとする事でモチベーションが下がってしまうのです。
だから、モチベーションを上げる事にフォーカスする事は間違いなのです。
次は、目的にフォーカスするとどうなるか?を見ていきます。
目的にフォーカスすることで問題を解消できる
目的にフォーカスする事で次のようになります。
パターン①:「目的からズレる」に該当するもの
このパターンはズレが無くなって、モチベーションの低下が起こらなくなります。
目的以外の事をしなくなるからです。
もし何か問題が発生した時は、職場として、しっかりと対策を取ります。
目的に関係するので当然ですね。
パターン②:「目的以外の部分」に該当するもの
これもなくなります。目的にフォーカスする事になるので、目的以外の部分が目に入らなくなります。
もし発生するならば、それはまだ目的にフォーカスできていないのです。
仮に、もし発生しても目的から外れた部分の事なので、無視する事になります。
だから、一切対策の為の行動をしなくて良いのです。
また、例えば、家庭の事情などの目的以外の部分で悩んでいる人もいます。
そういった人には、組織としてではなく、一人の先輩として話を聞いてあげるというのが良いと思います。
パターン③の常識の部分に該当するもの
これは目的にフォーカスしようがしまいが対策しなければなりません。
このご時世、許されません。
以上のように、目的にフォーカスする事でモチベーションの低下が起こらなくなります。
誤解を恐れずきっぱりと書いているので、もしかしたら、「一人一人のやる気を無視している」と感じたかもしれませんが、そうではないです。
一人一人のやる気はとても大事
逆に、目的にフォーカスする事が最もやる気につながるのです。
結局、目的を達成する事が組織の存在理由なので、それに合わせる事が最もやる気につながるのです。
目的にフォーカスしていると起こる変化
「モチベーションが~」といった言葉が聞こえなくなります。
職場の人たち全員が、「モチベーション」という言葉を忘れています。
目的にフォーカスしているからこそみられる光景です。
このように、モチベーションを上げるためには、モチベーションにフォーカスしないで「目的にフォーカスする」のが良いのです。
そもそも目的を達成する事が組織の存在理由なので、当然と言えば当然ですが、モチベーションが低いと言われると気が付きにくくなってしまいますね。
これでモチベーションではなく、目的にフォーカスするのが良いのは分かって頂けたかと思いますが、具体的にどうやるの?について解説していきます。
ここから先は、組織のマネジメントです。
サラッと書いていきますが、同じ内容を詳しく書いているのがこちらです。興味のある方はご覧ください。
ややこしいのがイヤな方はこちらをどうぞ。
目的にフォーカスするための手順
目的にフォーカスするのは次の3つの手順で行うことが出来ます。
目的にフォーカスしてもらう手順
- 手順①:目的が何かをはっきりさせる
- 手順②:目的を周知する
- 手順③:徹底する
手順①:目的が何かをはっきりさせる
まずは、自分の職場の目的が何なのか?をはっきりとさせます。
これは、関係する職場の利害関係も含めてしっかりと考えなくてはなりません。
自分の職場のゴールですので、じっくりと慎重に考え抜いてください。
「○○をするのがこの職場の目的である。」
とはっきりと分かる様にしてください。
手順②:目的を周知する
目的が決まったら、次はそれをみんなに知ってもらいます。
朝礼のタイミングでも良いかもしれませんが、個人的にはしっかりと時間を取って職場会議をした方が良いと思います。
はっきりとわかりやすい目的なので、勘違いはおきにくいですが、それでもやっぱり丁寧に説明した方が、部下も理解しやすいです。
手順③:徹底する
職場の全ての人に知ってもらったら、今度はそれを徹底します。
- 目的の達成に近づくもの:やる
- 目的の達成に近づかないもの:やらない
これを、どこまで徹底できるかどうかです。ただそれだけです。
当然、その目的の達成に近づかない指示が上から降りてきたりします。
その時にどうするか?あなたが見られています。
もちろん全部が全部やれるわけではないです。
でもあなたがそのスタンスをどれだけ通そうとしているかが部下にも見えれば、
少なからず協力してくれます。
さらに、仮に力足らずとも徹底しようとする姿を見せていれば、あなたの将来に期待してくれます。
「今はまだ権力がなくて徹底できないけど、将来こんな人に上に行ってもらいたい」
と思ってくれるようになります。嬉しい事ですね。
最後に
以上のような形で、目的にフォーカスする職場を作れば、「モチベーション」というものがいかにくだらないものかが見えます。
もちろん、モチベーションが低い職場を変えた実績もある方法なので、効果があります。
「職場のモチベーションが低い」は解決できます!ぜひ試してみてください。
それと、この方法は、モチベーションだけでなく、「風通しが悪い職場」にも使う事ができます。
モチベーションも風通しも根っこは同じです。興味のある方はこちらをご覧ください。