ドラッカー マネジメント

「経営者の条件①序章 成果をあげるには」の解説【ドラッカー名著集1】

悩めるあなた
マネジメントのドラッカーって良いって聞くけどちょっと腰が重い…。どんな感じなの?
現場マン
すごい人だよ!名著「経営者の条件」をかみ砕いて解説していくよ!

こんな疑問に答えます。

 

本記事の内容

  • ドラッカー先生はこんな人
  • 「経営者の条件」の序章の要約
現場マン
この記事を書いている私(現場マン)は工場の現場に関わって10年以上が経ち、工場の様々な問題に対処してきました。

マネジメントについても並々ならぬ興味があり、ドラッカー先生の名著集を読破しました。

ドラッカー先生の本を読んでることを、自分のステータスみたいに使う意識高い系が嫌いなくらいには、ドラッカー先生を尊敬しています。

 

ドラッカーについて知りたい人の悩みとして「読んでみたいけど結構大変なんでしょ?」という点があります。

私自身、読む前は「どうせ現場のことなんかわかってない机上の空論ばっかりなんでしょ?」ぐらいに思っていました。

しかし、いざ読んでみたら全然そんなことありませんでした。

「舐めたこと考えててすいませんでした。」と、謝りたい気持ちでいっぱいです。

 

非常に本質を突いた重要なことがたくさん書かれています。

それと同時に、私がこれまで組織の成果をあげる為に考えて行動したことは、

間違っていなかったんだととても嬉しかったのを今でも覚えています。

 

今回紹介する著書も「経営者の条件」といった経営者向けの本かと思われますが、中身は成果をあげる為にすべきことについて書かれた本なので、サラリーマンの私が読んでもめちゃくちゃ為になってるので、その辺も心配しないで大丈夫です。

 

こんな風に工場勤務の私にも、非常に素晴らしいと感じたドラッカー先生ですが、それなり分厚い本なので、どうしてもとっつきにくいです。

そこで、本記事では、私が本書の解説をしていきます。

 

私は、今でもドラッカー先生の本が「人生で最も面白い本」だと思っています。

私の経験を踏まえてこの良さが伝わればと思います。

 

もちろん、面白いと思えばこちらを購入するのをオススメします。

 


ドラッカー先生について

出典:wikipedia

まずはドラッカー先生本人について解説します。

 

P.F.ドラッカー(Peter F. Drucker)

20世紀から21世紀にかけて経済界に最も影響力のあった経営思想家。東西冷戦の終結や知識社会の到来をいち早く知らせるとともに、「分権化」「目標管理」「民営化」「ベンチマーキング」「コアコンピタンス」など、マネジメントの主な概念と手法を産み発展させたマネジメントの父。

著書に、『「経済人」の終わり』『企業とは何か』『現代の経営』『経営者の条件』『断絶の時代』『マネジメント』『非営利組織の経営』『ポスト資本主義社会』『明日を支配するもの』『ネクスト・ソサエティ』など多数ある。

「現代の経営」著者紹介欄

このように様々な本を書いています。

私もまだすべての本を読んだわけではありませんが、読んだ本のほぼ全てが、面白すぎて興奮した記憶があります。

特に本記事の「経営者の条件」は1冊目だったこともあって、最も衝撃を受けました。

 

ここで解説するのはほんの一部でしかないですが、そこだけでも人生を変えると言っても良いほどの内容です。

 

著書

もちろん他の著書でも良いのですが、特にオススメしたいのがドラッカー名著集です。

 

・ドラッカー名著集:全15タイトル

  1. 経営者の条件
  2. 現代の経営[上]
  3. 現代の経営[下]
  4. 非営利組織の経営
  5. イノベーションと企業家精神
  6. 創造する経営者
  7. 断絶の時代
  8. ポスト資本主義社会
  9. 「経済人」の終わり
  10. 産業人の未来
  11. 会社という概念
  12. 傍観者の時代
  13. マネジメント[上]
  14. マネジメント[中]
  15. マネジメント[下]

 

ここのリンクからamazon、楽天 、yahooショッピングのいずれかを見に行けば、ずらーっと出て来ます。

新品のこだわりがないなら、全巻セットを買うよりも中古で1冊ずつ買った方がお得ですね。

これだけの量だとまとめて買うのも相当勇気がいるので、面白そうなタイトルから1冊ずつ買うのがオススメです。

 

その他にも色々あります。

名著集を読めば十分な気もしますが、こちらも読んでみるのも良いと思います。

・ネクスト・ソサエティ― 歴史が見たことのない未来がはじまる(ダイヤモンド社、2002年)

 

 

成果をあげるのは才能ではない

 

 

それでは、本書の解説をしていきます。

 

まずは、「まえがき」の部分からです。

読み始めていきなり衝撃を受けました。

成果をあげるために特別の才能や、適性や、訓練が必要なわけではない。

いくつか簡単なことを行うだけでよい。

成果を上げている者はみな、成果をあげる力を努力して身につけてきている。

 

成果をあげる為に必要なのは才能や適性ではないと書いてあります。

これは凡人代表の私としては目からうろこです。

「成果を上げられるかどうかは自分次第」という意味でもあります。

周囲の環境とか、自分の生まれ持った才能などを言い訳に出来ないということです。

 

ここは、私は非常に重要だと思います。

ともすると、人は「才能」、「センス」なんて言葉で逃げてしまいがちです。

成果をあげるうえで『「才能」や「センス」を言い訳にしないことを覚悟する』ということが成果につながると思っています。

どんな状況でも「成果が上がるかどうかは自分次第」と考えることで、諦めずに成果につながる行動を続けることが出来ます。

 

結局、最後はこういう覚悟の強さが重要だと思います。

 

「覚悟」についてはこちらの記事でも書いています。

何かをやるのに不安な時、結局最後は「覚悟」があるかで決まる

 

 

成果をあげる8つの習慣

 

「経営者の条件」は序章の「成果をあげるには」で「8つの習慣」というものが出て来ます。

 

ドラッカー先生は徹底的に「成果をあげること」を中心に考えています。

自分の仕事がどうだとか、充実しているかとか、そういうことも重要だとは言っていますが、一番は「成果」なのです。

(もちろん、これらも重要視はしておりますが、「成果を上げることは自己実現の前提」とも言っています。)

 

当たり前と言ってしまえば当たり前です。

組織は目的があるから作られるわけで、目的を達成することが成果を上げることになります。

 

つまり厳しい言い方をすれば、成果をあげなければ存在価値はないのです。

「成果」を中心に考えることで、全てがうまくいくようになります。

 

前置きが長くなりましたが、成果をあげる8つの習慣がこれです。

8つの習慣

  • 習慣①:なされるべきことを考える
  • 習慣②:組織の事を考える
  • 習慣③:アクションプランをつくる
  • 習慣④:意思決定を行う
  • 習慣⑤:コミュニケーションを行う
  • 習慣⑥:機会に焦点を合わせる
  • 習慣⑦:会議の生産性を上げる
  • 習慣⑧:「私は」ではなく、「われわれは」を考える

 

それぞれ解説をしていきます。

 

習慣①:されるべきことを考える

 

まずはやっぱり何をすべきかを考える事です。

人間やりたことをやってしまいがちです。

しかしそうではなく、「あげるべき成果をあげる為に何をするべきなのか?」をしっかり考えましょう、ということです。

 

これは私自身、ついついそうなってしまいがちなのですが、特に何も考えずに惰性で仕事をしてしまいがちです。

そうなっていると、仕事はこなしているものの、最高の成果をあげているとは言えません。

「常に最高の成果をあげるには何をすべきか?」を考えましょう

 

習慣②:組織の事を考える

最高の成果をあげるには、当然、自分の組織のことをよく理解しなければなりません。

ぱっと見の求められている成果と、本当に上げるべき成果というのは必ずしもイコールではありません。

 

例えば、営業が売上を求められて、赤字商品を大量に売っても会社としては儲かりません。

本当に求められているのは「売上」ではなく、「利益」です。

ちょっと極端な例ではありますが、こういうイメージです。

 

だから、組織が何を求めているのかを知る為にもよく組織のことを知らなければなりません。

自分の会社、部署は何をするのが目的なのだろうか?

こういったことをしっかりと考えてみましょう。

意外と考えたことないですよね?

 

習慣③:アクションプランをつくる

 

あげるべき成果について考えられたら、次は実際に行動に移していきます。

組織で行動するには、計画が必要です。

次のことを考えてみましょう。

 

  • 望む成果は何か?
  • いつまでにやるのか?
  • なぜやるのか?
  • それをやるのが正しいのか?

 

これらを考えて、期待する成果を決めます。

 

また、ステップを進めていくと当然失敗や成功の結果が見えてきます。

こういった結果から分かった事などを計画に加えていき修正を行います。

修正は頻繁に行います。

 

それは、決して出来ない言い訳ではなく、より良くやる為に行うのです。

 

習慣④:意思決定を行う

 

意思決定がしっかりとした意思決定となるには、次の4つを決めておきましょう。

  • 実行の責任者
  • 日程
  • 影響を受けるので決定の内容を知らされ、理解し、納得すべき人
  • 影響を受けなくても決定の内容を知らされるべき人

これらが決まっていないと、意思決定をしても、意思決定になりません。

 

習慣⑤:コミュニケーションを行う

どんな計画を立ててもコミュニケーションが取れていないと計画は進みません。

「なぜやるのか?」「どうやって実行するのか?」などをしっかりと理解してもらわないといけません。

 

習慣⑥:機会に焦点を合わせる

多くの人は問題が起こるとそちらに集中してしまいます。

優秀な人が現場のトラブルにいつまでも対処してたら、本当に必要な成果をあげられません。

問題ではなく、機会(チャンス)に目を向けて行動しましょう。

 

習慣⑦:会議の生産性を上げる

会議は行動する為の時間を大きく奪ってしまいます。

本当に必要な会議にだけ参加する、目的をはっきりさせるなどをしていかないと、いくらでも時間は持っていかれてしまいます。

 

習慣⑧:「私は」ではなく、「われわれは」を考える

 

成果は組織であげるものです。

自分を主で考えていると、大した成果はあがりません。

ですので、「私は」ではなく、「われわれは」と考えましょう。

 

以上が「8つの習慣」を私なりにかみ砕いたものです。

 

そして、最後にもう一つ追加したい習慣があると書いています。

 

(9つ目の候補-話すな、聞け)

最後にもう1つ、習慣に格上げしたい内容として、「話すな、聞け」があります。

これは本当にそうですね。

 

私の周囲でも、自分が自分がと、話すのに夢中になっている人がたくさんいます。

逆の立場になると、「こいつしゃべりすぎだろ」と思うのですが、自分がしゃべっていると不思議とそうは思いません。

人の話をしっかり聞くと、それだけで信頼してもらえます

しかも、自分が話すだけの場合よりも自分が話したことがよく伝わります。

 

ある意味では、8つの習慣よりも重要と言っても良いかもしれませんね。

 

以上のような形で、8つの習慣について解説しました。

 

最後に

今回の記事は序章だけについて書きました。

この先も濃厚な内容が続いていきます。

 

「経営者の条件」では、本質的なモノの考え方から、具体的に行動する方法まで丁寧に解説されています。

時間の重要性、時間の作り方、コミュニケーション、強み、自己開発などの分野で解説しています。

 

この記事を面白いと感じたなら、まず間違いなくドラッカー先生の本が合うと思います。

是非読んでみてください。

そして、もし宜しければ本を読んだ感想なんかも教えてもらえると嬉しいです。

 

この記事で紹介した本はこちら

 

 

第1章はこちらです。

ドラッカー名著集①「経営者の条件-第1章 成果をあげる能力は修得できる」の解説

 

それでは、今日も一日ご安全に!

 

 

 

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  • この記事を書いた人

現場マン

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