意味のある朝礼を紹介するよ!
こんな疑問に答えます。
本記事の内容
- ダメな朝礼の例
- 朝礼で本当にやるべき最も重要な事
意味のある朝礼とは何かを考え実践してきました。
朝礼で何をするかを考えている人のよくある悩みとして、「どうすれば、朝礼を意味あるものに出来るのだろうか?」という点があると思います。
私も以前朝礼の目的や何をするべきかを悩んでいました。
一人一人の参加意識を高めるために、全員に話してもらうことなども試してみました。
結果は逆効果でした。
こんな事を繰り返しながら、朝礼で行うべき事やどうあるべきかについて学んでいきました。
その結果、意味のある朝礼にする為の考え方や朝礼の存在意義などを理解する事が出来ました。
多くの人が陥っている、「朝礼でやる事を考える時の間違い」にも気付く事が出来ました。
そこで、私が見つけた「朝礼」とはどうあるべきかを解説しようと思います。
目次
朝礼でこんなことしていませんか?
ダメな朝礼①:スピーチ
朝礼と言うと、スピーチのように自分で話さないといけないものですが、これらは果たして意味のあることでしょうか?
私は、朝礼でスピーチをする事はほとんどが無駄だと思っています。
よくある、朝礼のスピーチの目的は次のようなものです。
- 人前で話す事に慣れる
- 人前で話す習慣をつける
- お互いを知るコミュニケーション
これらは、達成されているでしょうか?
スピーチを嫌がる人はとても多いですが、目的が達成されればもう必要ないですよね?
達成されないからスピーチを続けるのでしょうか?
達成されない方法で続けるのでしょうか?
つまり、一般的な朝礼のスピーチはやる価値がないのです。
(それでもスピーチが無くならない職場が多いので、こんな記事を書いています。)
ダメな朝礼②:楽しいだけの朝礼
もちろん、楽しいか楽しくないかで考えたら楽しい方が良いに決まってます。
それはもちろんそうです。
でも、楽しければそれでいいのか?というと違います。
何か目的があって、それを行う。しかもそれが楽しい!
これなら最高ですね。
でも、楽しいだけならダメですね。
ダメな朝礼③:朝礼の目的を考える
続いては、「朝礼の目的を考える」です。
一見良さそうに見えます。
たしかにこれは悪くないです。
しかし、朝礼自体の目的を考えるのではどうしても「朝礼のための朝礼」になってしまいます。
例えば、一般的なのは「朝礼の目的は朝一の気持ちの切り替え」という意見がよくあります。
これも間違いではないのですが、切り替える為に何をするかを考えて次のようなことを考えます。
- 体操をして気持ちを切り替える
- 人前で話して気持ちを切り替える
- 今日一日のやる事を聞いて気持ちを切り替える
確かにやった方が良いかもしれません。
しかし、それは本当にベストなのでしょうか?
その他にも、たくさんのダメな朝礼があります。
- 出勤時間前に朝礼をする
- やることが決まっていない
- ただただ長い
- 指導という名の説教
- 仕事に関係ないことをする
こういった朝礼をしないためにも、本当にやるべきことは何かを考えていく必要があります。
朝礼でやることを考える時に、本当に考えるべき事
先ほどのダメな朝礼の例もそうですが、ほとんどの朝礼ではある視点が抜けています。
それは朝礼を行う上で最も重要な視点なのですが、ここに気付いている人はほとんどいません。
それどころか、朝礼以外でも最も重要な視点です。
それがコレです。
最も重要な視点
組織の目的を達成する為に行うべきことを行う
これが最も重要なのです。
なぜこれが最も重要かと言うと、「組織の目的を達成すること」が私たちが組織に所属している理由、つまり存在理由だからです。
だから、ちょっと厳しい言い方になりますが、組織の目的が達成できないのであれば、その組織は存在する価値がないのです。
つまり、最優先で考えるのは組織の存在理由である「目的」を達成する事です。
全てをこの視点から考えます。
そして朝礼も、この「組織の目的を達成する為に行うべきことを行う」という視点から考えていく必要があります。
この視点から考えることで、「単なる朝礼」から「組織の目的を達成する為のツールの1つ」にランクアップするのです。
この辺の考え方はマネジメントの考え方になります。こちらの記事が参考になります。
朝礼で本当にやるべきことを見つける3つの手順
朝礼で何をするべきかを考えていくには次の3つの手順で進めます。
朝礼でやる事を見つける3つの手順
- 手順①:組織の存在理由(目的)は何かを考える
- 手順②:その目的を果たす方法を考える
- 手順③:その中の1つのツールとして朝礼ですべきことをする
手順①:組織の存在理由(目的)は何かを考える
まずは自分たちの組織が何のために存在しているのかをまず考えなければなりません。
ここを怠るとどんなに朝礼について考えてもうまくいきません。
目的地を決めずに出発するようなものです。
そして、新幹線に乗って「この乗り物は違ったな…。」と言うようなものです。
ですので、朝礼の前に組織の目的です。
組織の目的というと、製造だったら「モノを作る」と考えがちですが、それだけでなくもっと様々な視点から目的を考えた方が良いです。
顧客の視点、従業員の視点、社会の視点、未来の視点こういったものを含めて考えましょう。
「良いモノをお客様に届け、社会に貢献する。従業員が熱意をもってモノを作り、今より良いモノを作る。」のようなイメージです。
手順②:その目的を果たす方法を考える
組織の目的がはっきりすると、その為にどうすれば良いのかを考えられるようになります。
- どういう改善をするのか?
- どうすればその目的が達成できるのか?
- 何をするのか?
- いつまでにやるのか?
- なぜやるのか?
こういったたくさんの疑問に答える事が出来るようになります。
例えば、今よりも良いモノを作る為なら、「改善」が必要になります。
改善する為に何をすべきか?を考えるのです。
- どうすれば改善できるようになるのか?
- 誰がやるのか?
- どういう風にやるのか?
- いつまでにやるのか?
- どういう風に評価するのか?
こういったことを考えて、具体的な行動にまで落とし込みます。
手順③:その中の1つのツールとして朝礼ですべきことをする
具体的行動にまで落とし込むと、やるべきことが見えます。
そして、そのやるべきことを朝礼で行うのが良いのかどうかを考えます。
先ほどの改善の例であれば、朝礼で報告をしてもらうのも一つの案です。
朝礼で定期的に自分の改善の進捗状況を報告してもらいます。
実際に改善した現場を見せるのも良い案だと思います。
他にもあります。
目的を浸透させる場として使うのもいい案です。
目的を紙に書いて張り出すだけでは浸透しません。
これをみんなが集まる朝礼で話すことによって浸透させる事が出来ます。
※もちろん、ただ目的を唱和するだけなんていうのでは駄目ですよ。
このようにして朝礼という「朝一で全員が集まって話をする場」をどう活用するかを考えるのです。
そして、朝礼の場で行う事がベストの事だけを行うようにします。
以上のようなことを考えると、朝礼で本当にやるべきことが見えてきます。
この視点で見たときに、「みんなの前で話す練習の意味でスピーチをする」ことが全然重要ではないのがよくわかると思います。
それでも重要だと思うのであれば、スピーチをしても良いですが、まぁ、もうちょっとちゃんと考えてみた方が良いと思います。
最後に
仕事というのは、結局は限られた時間の中で最も重要な事からやるべきことを行っていくという考え方に落ち着きます。
日々忙しい中で時間を割いてでも行う事をしっかりと見極めていけば、何が重要かは見えてくると思います。
ぜひ、重要な事が何なのかを見つけ出して、それを真剣に進めていってほしいです!
そして、今回のテーマは「何をやるべきかを考えること」で、朝礼のための朝礼にならないように考えることが重要です。
つまり「何を考えるか?」を考える必要があるわけです。
この辺についてはこちらの記事で解説してます。
それでは、今日も一日ご安全に!