

こんな疑問に答えます。
本記事の内容
- マルチタスクとは?
- マルチタスクをオススメしない理由
- マルチタスクよりもやるべきこと

「マルチタスク」について考えた時期もありました。
マルチタスクができないかと悩んでいる人のよくある悩みとして、「マルチタスクってどうやったら出来るようになるのだろうか?」という点があると思います。
私もマルチタスクすれば仕事がもっとできるようになると思った時期があります。
わざと仕事を複数重ねてみたり、色んな種類の本をわざと一度に読んでみたりした時期がありました。
全く効果は出ませんでした。
そんな風に、色々試しながら、なぜ私はマルチタスクで効果が出せなかったのかについても考えました。
そして、一通り考えた後にある答えにたどり着きました。
そこで、今回は「マルチタスク」と「効果の出る仕事の仕方」について書きます。
目次
マルチタスクとは?
まずは、マルチタスクがどういう意味かについて解説します。
次の通りです。
マルチタスクとは?
「1度に複数の仕事を同時に行うこと」
一般的には「ながら作業」の意味も含むこともあります。
しかし「爪切りながら電話する」みたいなことまで入ってもしょうがないので、この記事では「仕事」に限定します。
一方、反対の意味の「シングルタスク」という言葉もあり、「1つの仕事を行う」という意味になります。
マルチタスクをオススメしない理由
マルチタスクというと「一度に複数の仕事をテキパキとこなす出来る社員」みたいなイメージがあるかと思います。
結論から言いますと、「マルチタスク」は効率を落とすだけで「使えない」テクニックです。
その理由は次の通りです。
マルチタスクが使えない理由
- 理由①:「中断」が増える
- 理由②:考えが浅くなる
その理由を解説していきます。
理由①:「中断」が増える
マルチタスクを行うということは、複数の仕事を行うので頻繁に作業を切り替える必要があります。
つまり1つの仕事を何度も「中断」して他の仕事を行うということです。
「中断」することでどうしてもやり直す部分が出てきてしまいます。
例えば、ボールを投げることを想像してみてください。
振りかぶってボールを投げる直前の所まで行ったところで、それを中断して別のことをやります。
そして、後でまた戻ってきてボールを投げる為に振りかぶります。
ボールを投げる為に結局は2回も振りかぶっていますね。
マルチタスクでは多かれ少なかれ、こういう無駄が発生してしまいます。
今のは体の動作の例えでしたが、もっと深刻なのは「思考」のほうです。
頭の中で組み立て途中の内容は、一回別のことを考えると崩れてしまいます。
それをまた組み立てなおすのにも再度時間がかかります。
理由②:考えが浅くなる
そして最も恐ろしいのは、こういった思考の組み立てなおしを何度もしていると「簡単なものしか組み立てなくなる」のです。
つまり、思考が極端に浅くなります。
簡単にいうと、自分よりもはるかにアホな奴が考えている状態になってしまうのです。
体感的には朝の元気いっぱいの状態と、疲れ切った夜寝る直前の頭くらいの差が出ます。
間違いにも気付かないし、ミスも極端に増えます。
こうやって効率が落ちていくのです。
これがマルチタスクの正体です。
もちろん、もしかしたらそれでもこなせるスーパーマンもいるのかもしれません。
でも、そんな人に私は出会ったことがないですし、これから先も恐らく出会わないと思っています。
また、ぱっと見スーパーマン風の人もいましたが、実際は上っ面だけで全然仕事が出来ない人でした。
マルチタスクをしたいと思った理由
こんな悲惨な状態になってしまうマルチタスクですが、そもそもどうしてやりたいと思ったのでしょうか?
そこに、ここから先のヒントがあります。
マルチタスクをやってみたいと思ったのは、実際は大した理由なんてなかったのだと思います。
もちろん、「仕事の効率を上げたい」と思った人もいると思います。
でも、なぜ効率を上げるためにマルチタスクなのでしょうか?
冷静に考えて、マルチタスクをしたい理由とは何でしょうか?
その理由は意外と出てこないと思います。
最終的に行き着くのはおそらく、これではないでしょうか?
「身近にテキパキと色々な仕事をこなしている人がいた」
その人を見てマルチタスクに憧れたのではないでしょうか?
憧れるまではいかなくとも、自分もやってみたいと思ったのだと思います。
そして、そういった仕事の出来る身近な人というのはだいたいが次の2パターンに分けることが出来ます。
それが次の2つです。
出来る人の2パターン
- ①:シングルタスクを数多くこなしている人
- ②:上っ面だけで本当は仕事が出来ない人
パターン①のシングルタスクを数多くこなしている人については後ほど解説します。
これがこの記事の答えになります。
パターン②の上っ面だけで本当は仕事が出来ない、という人もいます。
このパターンの人は一見、色んな仕事をテキパキとこなして、出来る人風に見えます。
おそらく本人も、「マルチにこなす俺、かっこいい」とか思っているのでしょう。
私も昔にだまされたことがあります。
けっこう尊敬してた先輩なんですが、実際は中身が全然なくて「そんなレベルの仕事してたんか」ってショックを受けました。
「そりゃあなたの立場でこんなレベルの仕事しかしてないならテキパキ仕事してる風に見せられるわな。」
なんて苦々しく思っていました。
とまあこんな感じで、仕事が出来る風の人というのもいて、マルチタスクが出来るように思ってしまう方もいるのですが、現実は中々厳しいのです。
だから、マルチタスクを目指すのはやめましょう。
良いことないですよ。
仕事を効率化する2つの方法
マルチタスクがダメなのは理解できたかと思います。
では、どうすれば良いのかを解説していきます。
具体的には仕事の効率を上げるには次の方法で行います。
仕事の効率を上げる方法
- 方法①:成果をあげる仕事は何かを考える
- 方法②:シングルタスクを数多くこなす
それぞれ解説していきます。
方法①:成果をあげる仕事は何かを考える
まずは、「本当にやるべきことは何か?」をしっかりと考えることです。
どんなにテキパキとこなしたところで、やる意味のない仕事だったら全く意味がありません。
限られた時間の中で、本当にやるべき仕事が何なのかをしっかりと考えましょう。
この辺のことは、こちらの記事で詳しく書いています。
考えることの重要性を理解できます。
自分のやるべき仕事を考え、仕事を細かく分解してみましょう。
- そもそも何のためにこの仕事をしているのか?
- やらないで良いことは何か?
こういったことを考えていかないといけません。
「やらないこと」を決めるのは少々勇気が要るかと思います。
「やらないこと」を決めるということは、それをやらないことで「誰かに嫌われる」こともあります。
しかし「全てをやろうとする人」は全員から嫌われます。
もしかしたら意味が分からないかもしれませんが、そういうものだと思っておいてください。
いずれ分かる日がきます。
しかし、このようにして「やらないこと」に時間を取られること無く、本当に重要な仕事に時間もエネルギーも注ぎ込みましょう。
成果をあげる仕事というのは、かならず「よく考えられた仕事」になっています。
方法②:シングルタスクを数多くこなす
こちらの方法②のシングルタスクを数多くこなすことが、マルチタスクに対する直接の答えになります。
テキパキと仕事をこなして、マルチタスクをやっているように見える人は、本当はシングルタスクを数多くこなしているという場合が多いです。
要するに、シングルタスクで1個1個の仕事をテキパキと終わらせ、次々と色々な仕事を終わらせていっているわけです。
これだと、マルチタスク特有の「中断」もないので、しっかりと考えられますし、やり直しによる効率悪化もありません。
おそらくあなたの周りの仕事が出来る人も、よく観察してみるとこのようにして仕事をこなしているでしょう。
こうした、シングルタスクとマルチタスクのことを知っているか知らないかだけでも仕事の大きく成果に差が出て来ます。
そしてもう1つ、テキパキとこなすのには「集中」が重要です。
一日中は無理でも、最も大事な仕事をやる時だけは誰にも邪魔されずに集中して取り組める環境を確保しましょう。
それが、成果をあげる近道です。
さて、あなたはどんな仕事の仕方をしますか?
最後に
今回は、マルチタスクという単語を使いましたが、要は仕事の効率を上げるための方法でした。
仕事の効率を上げる方法は無数に存在します。
その中で自分に合った方法を模索していく必要があります。
私自身、何度もいろんな方法で試してきて、今の仕事のやり方に落ち着いています。
何事も、決めつけるのではなく、理があれば一度試してみる、くらいの方が人生の収穫も多いのではないでしょうか?
他にも色々なことを解説していますので、他の記事も読んでみてください。
それでは、今日も一日ご安全に!