色々調べても書いてあることが違っていまいち要領を得ない。
いったいどういう事なんだろうか?
でも、マネジメントの本質ってすごく簡単なものだよ!
本質さえ理解しておけば、全てに応用できるよ!
こんな疑問に答えます。
本記事の内容
- マネジメントの本質を分かりやすい言葉で解説
- マネジメントの本質を理解すると得られる3つのメリット
マネジメントの全く無い職場を一から立て直した経験もあります。
今後マネージャーになる人や、なったばかりの人のよくある悩みとして、「マネジメントっていったい何なの?」という点があると思います。
私自身、若手の頃にマネージャー不在の職場で、実質的にマネージャーの立ち位置になった時期があります。
色々調べても何を言っているのかもよくわからない…。どうしていいか全くわからずに不安な日々を過ごしました。
それからもう10年ほどたちますが、たまたま私はマネジメントの勉強と職場での実践がとても面白く感じていました。
色んな事を知識として得て、それを現場で実践してみる。最初は現場の反発もありましたが、一つ一つ理解してもらって実践を積み重ねました。
この積み重ねによって「マネジメント」が腹に落ちて、何をすればいいのかを説明する事もできる様になりました。自分も苦労してきたことなので、どこに引っかかるかがよくわかります。
そこで、私が習得した「マネジメントとは?」について解説しようと思います。
目次
マネジメントとは?
マネジメントの本質
ネットで「マネジメント」を調べてみても、ミッションが~、ビジョンが~、プロジェクトマネジメントとは~、のようにたくさん出て来ますが、マネジメントについて最初に知るべきことはこれらではないのです。
一つ一つのテクニックに惑わされない
これらは、マネジメントをするうえでのテクニックでしかなく、マネジメントの全体像を理解するのには意味がないです。
そして、まず知るべきなのはこれです。
いきなり結論です。
マネジメントの本質です。
マネジメントとは?
組織に最高の成果をあげさせること
とっつきにくい言葉なので分かりやすくします。
自分の職場が会社にとって最もプラスになることを行なう
これだけです。
全ての仕事はこの考え方で動いていけばOKなのです。
あまりピンとこないと思うので、代表的な次の2つの仕事で解説していきます。
代表的な仕事の具体例
- 部下の管理
- 職場の方針
具体例①:部下の管理
最もプラスになる事を考えていけばOKです。
Q:そもそもなぜ部下を管理するの?
A:成果をあげてもらうため
部下を管理するのは、仕事で成果をあげるためであり、部下が何をしているかを知るためではありません。
もちろん、上司は部下が何をしているか?を知る事は重要です。
でも、知る為にやるのではなく、成果をあげる為にやります。
その為には部下の一挙手一投足を知る必要はなく、それぞれの仕事のポイントを抑えておけば良いのです。
だから、部下が作業報告を提出する場合でも、やったこと全てを書かせるのではなく「進んだところのみを報告させる」、といった方法でも良いのです。
限りある時間の中で、「部下が報告書を作成してあなたが読むこと」がどれだけプラスにつながるのか?を考えるのです。
Q:勤怠の管理はどう考えるの?
A:残業が多いと経費が掛かる、疲労がたまりパフォーマンスが落ちる、コンプライアンス上の問題などがある。これらが起こると成果が落ちるので、そうならないようにする。
こう考えると目的が見えます。
目的が見えると、何をどうすれば良いかわかるようになります。
日ごろの表情から推測する、月末に勤務時間を確認するなど、色々方法はありますが必要な物を選択していきます。
これも成果と労力を天秤にかけて考えると効果的です。
具体例②:職場の方針について
ミッションやらビジョンといった言葉は無視して考えます。
Q:なぜ方針を設定するの?
A:自分の職場が最も会社にプラスになる事をおこなうために、方針で意思統一をするのが最も効果的だから。
方針は最もプラスになる事をするための設計図です。
その設計図があれば部下たちは進むことができ、成果をあげられます。
Q:方針の内容はどう決めるの?
A:何をすれば最もプラスになるのかを考える
方針の内容は自分の職場が何をどうしていくのか?を決める、非常に重要なものです。
しっかりと考えなくてはいけません。それを考え抜くのがあなたの最も重要な仕事です。
コストを下げるのか?品質を上げるのか?などのどんな道に進むべきかを決めます。
そして、それをどういう風に達成するのか?を決めます。
適当はダメ!
会社が売上を伸ばす為にコストダウンの方針を出している時に自分の職場でコストを上げて品質を向上させる方針を出したら、当然成果は上がりません。
このように、目的を「最もプラスになる事」に焦点を当てると、やるべきことが見えて来ます。
だから、最もプラスになることを考えていけば全てOKなのです。
もちろん、これで全て解決するわけでもないですし、それ以外に何も考えなくていいわけでもありません。
しかし、これがすべての仕事の根本にある事を知るか知らないかでは、仕事の中身が全く変わります。
この考えを元に頭をフル回転させて、職場が会社の最もプラスになる事を実行させるのがマネージャーの仕事です。
限られた時間の中で何をするか?
何かをするという事は他の何かをしないという事でもあります。
限られた時間の中で、成果につながらないもの、小さな成果しか得られないものをやると言う事は、大きな成果を捨てると言う事でもあります。
成果のあがるものはするし、あがらないものはしない。
常にこの考え方を持っておくのが良いと思います。
成果を中心に置くと得られる3つのメリット
成果を中心に置くと、「やるべきことが見えてくる」以外にも次のメリットが手に入ります。
成果中心で得られるメリット
- メリット①:意思統一が簡単になる
- メリット②:余計な事に煩わされなくなる
- メリット③:ほかのマネージャーと圧倒的な差がつく
メリット①:意思統一が簡単になる
意思統一は多くのマネージャーが悩む部分です。
しかし、成果中心になると、これが簡単にできてしまいます。
あまりにも単純で否定のしようがない
職場の存在理由は「成果をあげる事」であり、当たり前のことを目指すのでとてもわかりやすいのです。
そして、それは存在理由そのものなので誰にも反論の余地がありません。
例えば、部下を集めて話をする時に、次のように話すだけで意思統一が可能です。
成果をあげるために私たちはここにいるので、成果のあがらない事はしないし、成果のあがる事に集中したいと思います。
と言うわけで、まずは成果につながっていない事を見ていきたいと思います。
こんな風に話して行動していけば、成果を中心に置く強い職場になります。
メリット②:余計な事に煩わされなくなる
成果を中心に置く意思統一が出来ると、これまで手をかけていた問題の一部が解消されます。
とくにマネージャーに多いのが、人間関係に関する悩みです。これが激減します。
人間関係の悩みはほとんどが成果につながらない
人間関係の問題は、どちらかの問題意識がズレているのが原因であることが多く、その意識のズレを修正すれば解消されます。
例えば、人との接し方がちょっと冷たい人がいたとして、それが原因で職場の成果を落ちているなら、本人にそれを伝えます。
職場の成果が落ちていないなら、それを問題だと認識した人に、「それは成果につながらないからしない。」と伝えます。
このようにする事で、煩わしい内容にも対応できます。
しかも、成果を中心に置く事で、全員の意思統一がなされ、そもそもこのような問題自体が起きにくくなります。
もちろん完璧に問題が解消されるわけではないですが、明らかに問題は減ります。
メリット③:ほかのマネージャーと圧倒的な差がつく
マネージャーの本質について説明してきましたが、これを理解して実行している人が実はとても少ないのです。
この本質は言ってしまえば「当たり前」のことです。誰だって実践できる内容です。
でも、それを知らないのです。
マネージャーについて本質の考え方を持っている人は私の体感では、15~20人に1人くらいです。
みんな思った以上に考えておらず、何となくでやっています。
だからこの本質を身につけさえすれば、周囲と圧倒的に差が付き、さらに上の役職に就く事も現実的になってきます。
この本質は難しい事ではないので、「やるかやらないか?」だけです。
また、この本質を身につけると、目的がはっきりしてわかりやすいので部下も楽になります。
だから部下の為にも、この本質を身につけてどんどん成果をあげてほしいのです。
最後に
マネジメントの本質とそれを実行する事のメリットを解説してきました。
もちろん、この本質だけでは全てが解決するわけではありません。
しかし、この本質を身につけた上で他のテクニックを身につける事で、マネジメントはうまくいくのです。
どれだけテクニックがあってもこの本質の考え方がないと成果はあがりません。
ぜひ、この本質を身につけてみてはいかがでしょうか?
間違いなくオススメです!