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5Sの整頓とは?整理と違う?こだわれば知恵が出る整頓の手順を解説

悩めるあなた
5Sの「整頓(せいとん)」って何だろう?整理整頓と言うけれど何が違うのだろう?
現場マン
整理と整頓は違うよ!

整頓をするのにも進め方とポイントがあるよ!

こんな疑問に答えます。

 

本記事の内容

  • 整頓とは?(整理との違い)
  • 整頓をする目的
  • 整頓の進め方とポイント

 

5S解説シリーズ

  1. 5S全体
  2. 整理
  3. 整頓←今回はココ!
  4. 清掃
  5. 清潔

上から順に読むと理解しやすくなっています。

 


5Sの整頓とは?

まずは「整頓」の意味を解説したいと思います。

 

整頓とは

必要なものをすぐに使えるようにする

整理は「必要なものと必要でないものを分け、必要なものだけを残す」なので、必要なものを選別するという意味になります。

整頓は「そのあとに残った、必要なものをすぐに使える様にする」なので、使いやすくするという意味になり、選別とは全然違いますね。

一般的な言葉で、「整理整頓」という言葉を使いますが、この2つの意味が合わさって片付けるという意味で使われています。

 

5Sの整頓の目的は?

 

そして、整頓をするのには目的があります。

その目的は「整理」とほとんど同じです。

 

整頓をする目的

必要なものをすぐに使えるようにすることで、

  • ①:作業効率を上げる
  • ②:集中でき、深く考えられるようにする

 

解説します。

 

5Sの整頓の目的①:作業効率を上げる

これは単純にすぐに使えるようになることで、準備する時間、迷う時間が減ってちょっとだけ作業性が上がります。

 

5Sの整頓の目的②:集中でき、深く考えられるようにする

整頓され、すぐにそれを使えるという事は、それを使う事による手間が少ないということです。

逆に、作業の本質以外の部分に手間をかけると、集中できません。

 

勉強でたとえれば、教科書にページ数や目次がなくて、毎回どこに何が書いてあるかを探し続けるようなものです。

教科書をめくっている時間が長くても実際には勉強できていません。

 

このようなことにならない為にも、作業の本質以外の部分に手間をかけない様にするのが重要です。

 

そして、手間をかけないようになって集中できると、頭の中からも余計なものがなくなり、より深く考えられるようになります

このように、整頓が行われると、本質だけが残り、その作業がかなりシンプルに見えて来ます。

 

そうなると、何をどう改善すればいいのかが簡単に見つけられるようになります。

そうして、改善につなげられるようになるのです。

 

以上のような目的があることを知ったうえで整頓を行っていきます。

 

整頓を進める手順とポイント

 

具体的な進め方としては、次のようになります。

 

5Sの整頓を進める手順

  • 手順①:それをどうやって使うのかを考える
  • 手順②:その使い方に最も動作の少ない置き方を考える
  • 手順③:わかりやすく表示して置き場を作る

 

5Sの整頓の手順①:それをどうやって使うのかを考える

まずは、そのモノをどうやって使うのかを考えます。

 

例えば置いてあるのが工具なら、

  • どういう風に手に取って使うのか?
  • 使う時に電源に接続したりと、準備していることはないか?
  • それは押して使うのか?引いて使うのか?
  • その工具自体はどういう導線を描くのか?

 

こういったことを考えます。

まずはどう使われるかをしっかりと再認識します。

 

手順②:その使い方に最も動作の少ない置き方を考える

どういう風に使っているかを考えたら、次はすぐに使えるような置き方を考えます。

 

要するに、その道具をどういう風に取り出して、どういう風に使うのが最もラクか?を考えればいいわけです。

この辺はひらめき勝負になってきますが、置き方にも色々あります。

 

  • 台に乗せる
  • 天井からワイヤーで吊る
  • スパイラルホースで引っ張れるようにする
  • フックに引っかける
  • 磁石でくっつける

 

色々と出て来ます。

それだけでなく、位置も色々考えられます。

 

  • 角度
  • 高さ
  • 向き

 

低い位置で使うなら低い位置に、高い所で使うなら高い所に(落下に注意)、右手で使うなら右手で取りやすい角度にと、いくらでも考えられます。

 

ここで重要なのは、どれだけ「こだわって」考えられるか?です。

 

適当に置けば置いただけで終わりです。

考えればアイディアはいくらでも出て来ます。

現場でじっくりと考えてみましょう。

 

手順③:わかりやすく表示して置き場を作る

置き方が決まったら、次は分かりやすく表示します。

 

使っている時は良いけど、戻す時にどこにどういう風に戻せばいいのかわからないのでは、せっかく使いやすい置き方を決めても意味がありません。

ここも考えると色々出て来ます。

 

  • 収納状態がわかる図や写真を表示する
  • 戻し方が分かる様にマークを付ける
  • 使用中か、紛失かが分かる様にする
  • 誰が使用しているのか分かる様にする

 

色々と考えられます。

このような色々な手法の中で最も使いやすくなることを想像しながら置場の表示を作り、置き場を完成させましょう。

 

以上のように整頓を行います。

ポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  1. 道具の動き、体の動きを考える
  2. 使う人も周囲の人もわかりやすく、使いやすくする
  3. こだわればこだわるほど知恵が出る

 

すでにお気づきかと思いますが、整頓とは難しいことはやっていません。

 

ただ単純に使いやすくするにはどうすれば良いか?をこだわって考えればOKなのです。

どれだけこだわることが出来るかで、出てくる知恵が変わってきます。

根気よく考え続けていきましょう。

 

「情報」の整頓も基本的には同じです。

重要なのはどうやって使うのが最も良いのかを考えることです。

必要な情報がどんなもので、どうすればその情報を活用しやすいのかをしっかりと考えましょう。

 

最後に

整理に続いて、整頓も5Sの始まりであり、重要なポイントです。

 

整理整頓をしっかりと行なわなければその後の3Sも意味がありません。

逆に、この2つをしっかりと出来るようにすれば、確実に現場力が上がっていきます。

 

何の為に5Sをするのか?どうやって強い現場にしていくのか?

こういったことをしっかりと考えながら5Sを行っていけば大丈夫です!

 

それでは、今日も一日ご安全に!

 

 

 

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