こんな疑問に答えます。
本記事の内容
- 仕事人生の見直しをした方が良い理由
- 自分の希望を知る方法
- 具体的な対策は、転職ではなく転職活動をする事
仕事人生について大いに悩んだ経験もあります。
自分がこの先どうなるか不安に思う人の悩みとして、「仕事人生で何を求め、何を提供するかがはっきりしていない」という点があります。
私自身、過去に3度不安に感じた時期がありました。
入社してすぐの頃、入社後3年程度、10年以上経過した後の3回です。
最初の2回は答えが出ず、さまようばかりでした。
3回目でやっと色々と発見があり、過去に答えが出なかった理由もわかりました。
結局、不安に思うのは選択肢がはっきりしない、自分の意志がはっきり見えないから起こるものです。
だから、何をどうしたいのか?そのために自分は何をするのか?をはっきりさせればいいのです。
不安は晴れないですが、やる事が見えるので、ウジウジ悩むことはなくなります。
これが仕事人生を見直すという事です。
今回はこういった悩みの答えを出す具体的な方法を解説します。
目次
「仕事人生」という観点で仕事を見直してみよう
普段、仕事について考えるというと、「あの業務が」とか「この仕事はもっと効率が」となりますが、今回はちょっと視点を変えてみましょう。
仕事人生とは「人生の中での仕事」についての事です。
要するに、人生の中で多くの時間を使う仕事について、「どうしたいのか?」を考えてみましょう、という事です。
自分がこれまで仕事で何をしてきて、これから先どうしていきたいのかを考えてみます。
そして、今歩んでいる道(仕事)がそれにつながるのか、そうでないのかを考えてみましょう。
仕事人生について考えた方が良い理由
そもそも、何で仕事人生について考えた方が良いのか?
理由は次の3つがあります。
仕事人生について考えた方が良い理由
- ①:悩まないでよくなる
- ②:自分の希望したい状況を叶えられる
- ③:自分の希望しない状況を避けられる
①:悩まないでよくなる
一つ目は仕事人生についてしっかりと考えてみることで、悩まないでよくなります。
悩むというのは何をどうしたら良いかわからないから起こるのです。
そして、自分が何を求めているのかよくわからないから、どうしていいかわからず不安なのです。
「どうしたいのか?」がはっきりしていないと、どうでも良いものと、大事なものの線引きが出来ません。
例えば、科学者になる人と決めている学生がいたとして、その人の体育の成績が悪かったらどうでしょうか?
正直どうでも良いですよね?
大事なのは理科、数学あたりでしょうか。
でも、何になるかを決めていない人は体育の成績が悪かったら多少は落ち込みます。
この様に、どうしたいのかをはっきりさせることで、どうでも良いことに悩まされなくなるのです。
②:自分の希望したい状況を叶えられる
「どうしたいのか?」をはっきりさせることで、自分の希望を叶えられるようになります。
先ほどの科学者になると決めている学生だったら、体育は無視して理科・数学の勉強に集中すれば良いのです。
そうする事で、体育の勉強をしている場合よりも明らかに科学者になれる確率は上がります。
もちろん100%なれるとは言いませんが、自分の行動次第で希望したい状況を叶えられるようになります。
③:自分の希望しない状況を避けられる
逆の事も言えます。
自分が「どうしたいのか?」が分かると、「何をしたくないのか?」もはっきりします。
そうすると、自分の希望しない状況にならないように、先回りして行動することが出来ます。
ちょっとリアルな例ですが、長い間仕事をしていると、会社でどうしても嫌な状況ややりたくない事が出て来ます。
今の段階では、威勢よく「どうしても嫌なら、その時は辞めてやる!」と思うかもしれませんが、いざその時になると結構ビビります。
- 「本当に次の職が見つかるの?」
- 「我慢すれば今まで通りなんだから」
- 「転職したら今より悪い状況になるかもしれない」
こんな事が何度も頭の中を駆け巡ります。
たとえ一度振り払ったとしても、少し経つとまたこれが襲ってきます。
この繰り返しです。
経験した人ならわかりますが、これはとてもキツイです。
自分が屈しないように支え続ける、自分の意思を曲げさせるプレッシャーに日々耐えるのです。
私も経験済みですが、めちゃくちゃしんどいです。
こんな風にならない為にも、自分の希望を知って、先に行動しておくことが重要なのです。
自分の希望を知る方法
では、具体的にどうすれば良いのかを解説します。
有効なのは、次の2つを考える事です。
考えるべき2つの事
- ①:何を求めているのかを、色々な側面から考える
- ②:求めるものを得るために、自分が提供できるものを考える
①:希望は何かを色々な側面から考える
1つ目はまさしく希望を考えていくのですが、これを具体的に色々な側面から考えてみます。
- 収入はどれだけ必要?
- 仕事で大事にする事は何?
- 住む場所は?
- 仕事の内容、ジャンル、業界は何がしたい?
- どんな環境で働きたい?
- 仕事でやりたいことは?
- 今のままの延長で問題ない?
- 20年後もこの会社で働きたい?
「こんなざっくばらんな質問で良いのか?」と思うかもしれませんが、考え始めたら勝手に色々考えるので、大丈夫です。
とにかく一度、これらの質問について考えてみましょう。
思うままにやればOKです。
②:求めるものを得るために、自分が提供できるものを考える
続いては、求めるものを得るために、自分が提供できるものを考えていきます。
希望なんて言い出したらいくらでも出て来ます。
現実的な希望にするには、必ず自分が提供できるものとのバランスが必要です。
自分の価値を知るには、自分が普段仕事をしている中でどんなスキルを持っているかを考えてみましょう。
- 普段仕事をしている中で、どんなスキルを持っているか?
- 今までどんな実績を積んできたのか?その価値はどれくらいか?
- そして、それは他の会社でも役に立つようなものなのか?
- 他の人にはないスキルなのか?
- 自分の提供する価値がどれだけ価値があると会社が認識しているのか?
注意しておきたいのは、自分が価値があると思っているものが、会社や相手もそう思っているとは限らない事です。
人は、どうしても自分の仕事レベルを高いものだと考えてしまいがちです。
だから、大して価値のない事でも、自分でやっている事は価値があると思ってしまいがちです。
自分の価値は相手次第であるので、ここは自分一人で考えるのは非常に難しいです。
その辺に注意しながら現実的な希望と提供できるもののバランスを見出していきましょう。
しかし、これは非常に難しい事なので、あまり現実的ではないと言ってもいいくらいです。
現実的な対策:転職活動をしてみる事
現実的な対策として、一番確実なのが、転職活動する事です。
自分を商品として扱ってくれる転職市場に行って、自分の実際の価値を見ればいいのです。
転職活動は思っているより全然ハードルが低い
急に転職活動と聞くとドキッとしてしまいますが、全然大丈夫です。
希望を知る為に活動をするだけですので、実際に転職をするわけではありません。
(もちろん、良い話があれば、それに乗っかるのもアリだと思います。)
転職業界の人もその辺は分かっている人が多いので、「今は情報収集だけしている」と言えば、まず問題ありません。
相手も気楽に話してくれるので、緊張して登録した自分がアホみたいでした。
後から思うと、転職活動を始めるのは、電気屋さん買い物に行くくらいのハードルの低さでした。
転職活動を勧める理由
仕事人生の見直しになぜ転職活動が良いのかというと、その理由は次の2つです。
転職活動を勧める理由
- ①:フィードバックをくれる事
- ②:ケツを叩いてくれる事
フィードバックをくれる事
1つ目は、転職活動をする事で、少なからず他人があなたの価値を評価して、それを伝えてくれる点です。
普段の生活では自分の仕事ぶりを公平な目で評価してくれる人は少ないですし、自分の会社以外の人となると全く評価してもくれません。
でも、転職活動ならあなたの価値をしっかりと判断してくれます。
しかも、「あなたを雇っても良いかどうか?」というダイレクトな質問です。
ケツを叩いてくれる事
「仕事人生の見直し」は一人で出来なくもないですが、一人でやるととても進みにくいです。
相手がいれば半強制的にやらなければならないので、進められます。
こういうのは誰かに尻を叩いてもらって進めましょう。それがコツです。
転職活動をすると、転職サービスの人からケツを叩かれるので、それを逆に利用するのです。
転職活動を行う事で、自分の価値を見直せます。
これが実際に私も、やるまでは「そんな馬鹿な」と思っていました。
しかし、やってみると「これはもっと早くやるべきだったな」と思いました。
社会人になって十数年経ちますが、こんなにしっかりと仕事人生(これまでの仕事と将来)について考えたことはありませんでした。
もっと早く考えていれば、もっと違った答えもあったなと思います。
転職活動の進め方
転職活動はざっくり次の流れになります。
登録後の流れ
- ①:転職サービスに登録する
- ②:職務経歴を作る
- ③:企業の求人を見る(紹介してもらう)
- ----↑ここまでで仕事人生の見直しは完了できる↑----
- ④:求人に応募する
転職エージェントや転職サイトに登録すると、まず最初に職務経歴を作成し、自分に何が出来るかを書いていく必要があります。
キャリアの棚卸というやつです。
これを書くと、自分のスキル・経験にマッチした求人を紹介してくれるようになります。
もちろん、自分が興味のある会社の求人を調べてみる事も出来ます。
そして、自分もその会社を調べてみて、良いなと思えば、選考に応募する形です。
応募後は、書類選考、適性検査、面接などを経て内定となります。
以上のような流れで転職活動は進んでいきます。
仕事人生の見直しのための転職活動でのポイントはやはり、職務経歴です。
私自身、転職エージェントに登録して職務経歴書を書きました。
すると「自分が今まで仕事で何をしてきたのか?」がよくわかり、これは絶対にやった方が良いと思いました。
確かに書くのはそこそこ大変です。
でも、これを書く事で本当に色々なことが見える様になりました。
一番面白かったのは、仕事の手抜き加減が見えた事でした。
「この時期は職務経歴に書ける様な事は何もしてないな」
「適当に流して仕事してたもんなー。」
こういうのが分かってしまいます。(笑)
さらに「今まで何をやったか?」だけでなく「これから何をすべきか?」も考えるようになります。
自分の仕事人生を見直す中で、将来的にどんなことがしたいのかを考え、必要な行動が見えて来ます。
そりゃ、たくさんの求人を眺めてたら将来の事を色々考えちゃいますよね。
これがあるから転職活動をすべきなのです。
もちろん、目的は自分の仕事人生を見直す事なので、最終的に転職するかどうかはここでは関係ありません。
残るもよし、転職するもよし、です。
でも、その過程で仕事人生を強制的に見直せるのが転職活動の良い所であり、転職活動をオススメしている理由です。
必ず登録しておきたい3サービス
では、実際に転職活動をするにあたって、登録しておきたいサービスを紹介します。
大きく分けて、転職サイトと転職エージェントがあります。
転職サイト:リクナビNEXT、キャリトレ、マイナビ転職、エン転職など
転職エージェント:リクルートエージェント、JACリクルートメント、dodaなど
転職サイトと転職エージェントの違いは、担当が付くかつかないかの違いです。
転職サイトだと担当が付かない分、どうしても「あなたの価値に対する他人の意見」がエージェントに比べて少なくなります。
仕事人生の見直しは、他人の目線でのあなたの市場価値も重要なので、転職エージェントを利用しましょう。
エージェントが職務経歴書の添削をしてくれたり、転職業界の知見も含めた価値の有無も見てくれます。
(転職サービスの費用は、採用された時に企業が支払うルールなので、転職者は無料で利用できます。)
私自身も利用していますが、優良な情報を持ってきてくれます。
転職系のサービスはそれぞれ特徴があります。
もちろん、他にも登録はしていますが、とりあえずこの3つを押さえておけば十分です。
転職活動に絶対役立つ3サービス
- リクルートエージェント:とにかく求人数が圧倒的に多い。業界No.1。
- JACリクルートメント:明らかに丁寧で対応が良い。こちらの事をよく考えてくれる。
- 転職会議:企業口コミが見れる。
それぞれの特徴にあった方法で利用しましょう。
それぞれ、使った感想を含めて解説していきます。
リクルートエージェント
まずは、業界最大手のリクルートエージェントです。
とにかく求人数が圧倒的に多いので、まずはここで情報収集を行いましょう。
自分を欲しがりそうな会社がどれくらいあるのかを知りましょう。
デメリットは、求人数が多いので、エージェントも求人の中身を把握しきれていない事です。
また、あなたの担当者になるエージェントは、その企業と直接コンタクトを取っているわけではないので、細かい内情は見えません。
JACリクルートメント
ここは何と言ってもエージェントの対応が良いです。丁寧です。
求人数はリクルートエージェントには及びませんが、直接企業とコンタクトを取っている担当者が求人を紹介してくれる点が大きなメリットです。
こういった、企業と直接コンタクトを取っているエージェントが800名近くいると、担当者から説明がありました。
ですので、企業の内情を良く知っています。
私も利用する中で、「この企業にはこういう職務経歴書の書き方をした方が良い」といった企業の人事担当者の好みまで含めた意見もくれました。
こういったアドバイスを参考に職務経歴書を作りました。
こちらの事をしっかりと考えてくれるので、ここを利用するのがベストでしょう。
間違いなく一番のオススメですので、必ず登録しておきましょう。
転職会議
転職エージェントや転職サイトは、どうしても「従業員の声」というのがとても少ないです。
「本音」と「建前」だと、「建前」の方が多くなってしまいます。
しかし、やっぱり「本音」の部分も気になるので、各企業の口コミが見れる「転職会議」も登録しておきましょう。
転職会議では、各企業の口コミが見れます。
目星をつけた会社の口コミを見てみましょう。
もちろん、転職を検討している人が大半の口コミなので、愚痴を書いてる人もたくさんいます。
特に1人しか書いていないような内容は本人の主観でしかない話が多いので、話半分で見ましょう。
自分の会社の口コミがあれば、どの程度信用していいかは、ある程度分かると思います。
ちなみに、口コミ情報サイトは他にもOPENWORKなどがあります。
私はOPENWORKも登録していましたが、ぶっちゃけほとんど中身が同じなので、転職会議だけに絞りました。
どれでもいいと思います。
以上の3つのサービスを利用すれば仕事人生の見直しを十分に行う事が出来ます。
転職のための転職活動ではないので、これで大丈夫です。
ネット上の転職情報記事を見ると、「たくさん登録すべし」と書いていますが、あれはただの紹介料目当てです。
実際に私も利用する中で、あまり多くのサービスを利用すべきではないと私は思いました。
実際には、多すぎると頭が追い付かないうえに、同じことを何度も入力したり、エージェントに説明する羽目になります。
多くても2~3個で十分です。それ以上は時間とエネルギーの無駄です。
転職はあくまでも転職者の実力が主体なので、転職サービスの事ばかり考えるのではなく、自分を磨きましょう。
この3つを登録しておけば、仕事人生の見直しは十分すぎるくらいです。
(実際に転職をするつもりでも十分です。)
以上のような形で、転職活動を通して仕事人生の見直しをしてみましょう。
やるまでは面倒に思っていましたが、一度やってみると、本当にやって良かったと思います。
自分の希望と提供できるもののバランス、他社が欲しがる人材なのかどうか?こういった事がはっきりします。
これがはっきりすれば、どこまで我慢するのか?どこまで希望を言っても良いのか?が見えて来ます。
また、この記事を読むような人は向上心があるのであまり当てはまらないですが、人によっては他社が欲しがらない人材もいるでしょう。
自分の提供できるものが少ないなら、提供できるものを増やすのも手です。
また、提供できるものが無いなら無いで、「今の会社にしがみつく覚悟」をする事も出来ます。
覚悟が出来れば、それはそれで悩むこともなくなるので、大事な事です。
いずれにせよ、転職活動を通して仕事人生の見直しをする事で、大事な事が見えて来ます。
もちろん、人それぞれ「仕事」の捉え方が違うので正解はありません。
しかし、自分の納得いくようにしていく事が非常に重要だと思います。
最後に
私自身、相当悩んで転職活動をしていました。
「ここまで我慢しなければいけないのだろうか?」と悩みながら仕事を続けていくのはとてもつらいです。
でも、転職活動をするまでは、悩みながらも他にどんな道があるかを考えもしませんでした。
しかし、実際に仕事人生を見直してみると、世の中には転職している人がたくさんいて、ちゃんと自分の進む道を考えているのだと痛感しました。
もちろん、今の仕事を辞めるつもりが無くても、そういった選択肢を見ておくだけでも大きな効果があります。
選択肢を知る事で、どうしたいのかがよりはっきりと見えて来ます。
この様に、自分がどうしていきたいのかをはっきりとさせることで、仕事に対する不安は消えていくでしょう。
何度も言いますが、転職する必要はありません。
でも、転職活動をする事で本当に視界がクリアになって、自分のやるべきことが見つかる様になります。
必ずやって良かったと思えますので、一度試してみましょう。
とりあえず登録してしまえば、あとはエージェントがサポートしてくれますよ。
他の記事紹介です。
心がモヤモヤしている時は結局は覚悟の問題かもしれません。
それでは、今日も一日ご安全に!