仕事術

モノづくりの工場勤務が底辺?そんなわけないだろ!という話【仕事面白い】

悩めるあなた
工場勤務って底辺って言われるけど、実際そんなことないよね?
現場マン
もちろんきつい仕事もあるけど、底辺じゃないよ!

もの作りってやりがいがあって面白いものだよ!

こんな疑問に答えます。

 

本記事の内容

  • モノづくりは面白い
  • 工場勤務が底辺じゃない理由
  • 日本人とモノづくりの深い歴史
  • 意外と多い工場勤務のメリット
現場マン
この記事を書いている私(現場マン)は工場の現場に関わって10年以上が経ち、工場の様々な問題に対処してきました。

日々工場で仕事をし、その面白さ、大変さをしっかりと受け止めています。

 

工場勤務が底辺と言われてモヤモヤする人の悩みとして、「そんな底辺じゃないよね?結構面白いと思うけど…。」という点があります。

ぶっちゃけ私も入社するまでは底辺とまでは思っていませんでしたが、ちょっと悪いイメージは持っていました。

しかしいざ入社すると、茶髪のあんちゃんが緻密な事を高いレベルでやっていたりと、ぱっと見では伝わりにくいですが、すごい事をやっているのを知りました。

しかも熱い思いでものを作っていたり、自分の作業だけでなく広い視野でものを作っている人達もたくさんいます。

そんな人たちは1つ1つの作業もしっかりとこなしつつ、面白そうに仕事をしています。

本記事では、そんなモノづくりや工場の仕事が面白い事を解説していきます。

 


モノづくりは面白い!

結論は結局これです。

「モノづくりは面白い!」

これを言いたいがために色々書いていくのがこの記事です。

 

まずは、「底辺」とか言われてしまう理由を解説します。

工場勤務が底辺と勘違いされてしまう理由

勘違いされるのには次の3つの理由があります。

勘違いされる理由

  • ①:職場環境がハード
  • ②:見た目にうるさくない所が多く、印象が悪く見られる
  • ③:仕事をナメた人間が適当な事を言っている

 

①:職場環境がハード

作っている物によってはとても暑かったり、力仕事が多かったりするので、それを3K職場として「底辺のいくところ」といったりする事があります。

これは、勘違いも良い所で、危険できつい職場ほど、確実な仕事や正確な仕事が求められます。

適当な人間では務まらないのです。

「ハードな環境に耐えればそれでいい」という事ではないのです。

ハードな環境に耐えつつ、着実な仕事を行う必要があるので、それこそ「底辺」の人には務まりません。

 

②:見た目にうるさくない所が多く、印象が悪く見られる

直接顧客と接する事がほとんどないので、髪の色やピアスなどにうるさくない所が多いです。

いかつい兄ちゃんも多いので、ぱっと見の印象はあまりよくありません。

 

しかし、仕事着の服装、髪の長さ等、安全に直結する部分に関しては厳しいです。

服や髪が機械に巻き込まれたら大問題ですので、そうならない対策などはしっかりと取られています。

 

③:仕事をナメた人間が適当な事を言っている

作業をこなすだけ、言われたことだけやる、こんなレベルの人にとっては、工場の仕事は底辺かもしれません。

 

どんな単純な作業でも、より良くする為にはどうするか?のようなことを考える事が出来ます。

言われたことをただこなすだけの人は、ロボットのように体を動かすだけです。

言われた通りに体を動かすだけなら、確かに底辺かもしれません。

 

しかし、それは営業でも事務でもどんな仕事でも同じで、仕事が底辺なのではなくその人のレベルが底辺なだけです

 

「工場勤務は底辺だ」と言う人は工場勤務をしている人かもしれません。

自虐で言っているのかもしれませんが、実際に底辺レベルの仕事をしているのでしょう。

本当に底辺なら辞めればいいのです。

そういう人は、他にどんな仕事をしていても、仕事が嫌で愚痴ばっかり言ってるでしょう。

 

また、工場で働いたことが無い人が言ってる場合もあります。

そういう人も、上っ面のハードな環境だとかぱっと見の印象とかで底辺とさげすんでいるのでしょう。

先ほどと同様、この人も底辺レベルの仕事をしているでしょう。

 

 

以上の3つの理由から、工場勤務が底辺と勘違いされてしまうのです。

でも、どの理由も上っ面の話だけで、実際には底辺とは程遠いのです。

 

大体、熱心にモノを作っている人がさげすまれるなんておかしいですよね。

世の中にそれを欲しい人がいて、その人の為に物を作っているわけです。

それをバカにするなんてことはあってはならないです。

バルブ1つ、ねじ1つがないだけでも大きな設備が止まりますし、とても困る人がいるのです。

 

日本人とモノづくりの歴史

ここは完全に余談です。私の趣味です。

もしよろしければお付き合いください。

 

日本人とモノづくりの間には深い歴史があります。

江戸時代の職人が・・・といった話は色々と聞いたことがあるかと思います。

 

しかし、日本人は国が出来たときからすでにモノづくりを大切にしている言葉があるのです。

「修理固成」と言います。

「しゅりこせい」もしくは「つくりかためなせ」と読みます。

 

これは、「古事記」という日本の神話が書かれた書物に乗っている言葉です。

古事記は、日本が始まって、かなり時間がたってから作られた書物で、日本のあるべき姿を後世に残すべく、国の成り立ちの神話としてまとめられたものです。

 

その古事記では、イザナギノミコト(伊耶那岐命)とイザナミノミコト(伊耶那美命)の二柱(にちゅう、二人の意味)の神様が、

天の神様たちに、「日本を作りなさい」と命じられました。

その時の言葉が「修理固成」で、古事記の中でもかなり重要な言葉です。

そして、天の沼矛(アメノヌボコ)という道具を与えられ、まだ泥の様なモヤモヤした形だった日本を、日本の国土として作り上げました。

 

神話というのは、抽象概念を説明していることが多く、これは「国づくり」、「モノづくり」を指しています。

「修理」は現在では「直す」の意味でしか使われていませんが、「作る」という意味になります。

「固成」はしっかりと作りこむ、成し遂げるといった意味になります。

 

つまり、「修理固成」で、「丹精込めてしっかりと作り上げる」といった意味合いになります。

このように、日本人にとって古代から「モノづくり」というのは非常に重要なものとして捉えられているのです。

 

また、日本人の感覚として、人から言われようと言われなかろうと、もっと良くするには?を考える傾向があります。

  • 料理を作って、もっと美味しくするには?
  • 何かを作って、もっと良くするには?
  • 遊びに行って、もっと楽しむには?
  • 誰かが面白いことを言って、もっと面白い事を言うには?

こういった事を考えてしまう癖が日本人のDNAには刻まれています。

 

何となくピンときませんか?誰に言われるわけでもないのに、ついこだわってしまう感覚です。

「仲間内でもっとすげーものを見せてやろう」とか、「あいつよりももっと面白いものを見せてやろう!」とかも同じです。

こういった感性が日本のモノづくりの強さの源泉になっているのです。

 

昨今、日本のモノづくりが海外に負けてきていると言われるのは、様々な理由がある事はもちろん理解しています。

しかし、こういった「物を作り込む」という精神が無くなってきているのが大きな原因の一つではないかと思う事があります。

 

仕事をしていても、70代以上の人と仕事をすると、気前の良さというか、こういう精神を感じることがよくあります。

しかし、それより下の世代になるとその精神がなくなっているのを感じます。

もちろん、70代で仕事を続けているような人だからこそ、というバイアスがあるのも理解しています。

しかし、この精神を感じるかどうかには、何となくそれ以上のものを感じてしまいます。

 

そんなこんなで、日本人とモノづくりには切っても切れない深い縁があるのです。

 

意外と工場勤務はメリットが多い

その他にも、工場勤務は意外とメリットが多いです。

 

工場勤務のメリット

  • ①:連休が長い
  • ②:勤務時間がきっちりしている
  • ③:現場の仕事は余計な気を使わないで良い事が多い
  • ④:朝早い勤務の場合仕事後に色々できる
  • ⑤:実力だけで認められる確率が高い

 

①連休が長い

まずは、連休が長い事です。

お盆、正月、ゴールデンウィークでそれぞれ10日程度の休みがあります。

保全の方はここで出勤して集中的に工事する事もありますが、多くの方は長い休みを取れます。

 

もちろん、工場もオフィスも年間休日日数は変わらないので、普段の祝日が休みにならなかったりはします。

 

②:勤務時間がきっちりしている

工場の勤務時間は肉体労働な部分もあって、時間がきっちりしていることが多いです。

残業がほとんど無かったり、やった分はちゃんと残業代をつけれる人が多いでしょう。

 

③:現場の仕事は余計な気を使わないで良い事が多い

その職場の雰囲気にもよりますが、作業中は誰に気を使う事もない事が多いです。

現場で一人で作業している時は屁をこいたって誰にも気づかれません。

とても気楽です。

 

④:朝早い勤務の場合仕事後に色々できる

これ、慣れてくると最高です。

15時台に定時を迎えて家についても4時半前、なんてこともあります。

仕事が終わって、これから何しよう?ってなります。

一度経験すると、ワークライフバランスの良さにもう戻れなくなります。

 

⑤:実力だけで認められる確率が高い

工場勤務の場合、現場でうまく仕事できるかどうかが最も重要になります。

だから、実際に仕事が出来る人間が班長になります。

もちろん、年齢が全く関係ないわけではないですが、多くが実力次第です。

本社勤務の人などはどうしても年功序列などが邪魔をするので、それらと比べると実力主義と言えます。

もちろん、会社によります。

 

以上のような、メリットがあります。

 

何より面白いのが具体的に形になる事

 

そして、モノづくりが何よりも面白いと感じるのが、もっと良くするにはどうしたら良いのだろうか?とブツブツ考えて、それを実行してる時です。

1つ1つ自分で組み上げなければ、一切形になりません。

逆に、1つ1つ自分で組み上げれば、確実に形になって行きます。

 

頭の中で想定していたものを実際に形にする事が出来るのはとても面白いです。

今はパソコンで色々な事が出来る時代ですが、こういった物理的にモノを作るというのはやっぱり良いなと思います。

自分で作り上げた設備なんて自分の子供みたいにかわいいものですよ。

 

以上のように、モノづくり自体が面白く、底辺だというのは勘違いもいい所です。

仕事に真剣に取り組んでいけば具体的に形になっていき、どんどん面白くなるのが工場勤務だと思います。

 

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それでは、今日も一日ご安全に!

 

 

 

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  • この記事を書いた人

現場マン

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