人を人が評価する事のあいまいさを知ればわかるよ!
こんな疑問に答えます。
本記事の内容
- 「評価」なんて気にしない方が良い3つの理由
- それでも気になる人が評価を上げる方法
良い評価も悪い評価も経験してきました。
評価が良くなくて複雑な気持ちの人のよくある悩みとして、「こんなに頑張ったのに何で評価が低いんだろう?」という点があると思います。
私は以前は評価が悪く、頑張っても変わらないのだろうか?と悩んだことがあります。これだけ頑張っても変わらないならもう頑張るのはやめようかと考えた時期もありました。
どうして良いのかが分からずに、会社の評価制度を調べたりもしました。そうしていく中で、評価というのはとてもあいまいなものであり、評価にとらわれると悪い方向にしか行かなくなることもわかってきました。
そして目指すべきものが評価ではなく、別の事だと気づいてからは逆に評価が上がりはじめました。
評価に気持ちを揺さぶられることもなくなり、これを知っていてよかったと思っています。
そこで、評価に対する考え方を解説しようと思います。
目次
評価なんか気にするな!
気にしない方が良いのには次の3つの理由があります。
評価を気にしない方が良い理由
- 理由①:「評価」自体があいまいなものだから
- 理由②:評価されても大して違いはないから
- 理由③:評価を覆す事は出来ないから
解説します。
理由①「評価」自体があいまいなものだから
まず、人が人を完全に評価する事はできません。
その理由は、2つあります。
全てを見ることはできない
例えば、人の目の届かないところで会社を支える重要な仕事をしていても、それが評価者の目に触れなかったら評価されることはありません。
このように、人は知っている部分でしか評価できないのです。
そして、その人の全てを見ることは現実的に不可能です。
自分だったら出来るかどうか考えてみてください。
自分の業務をこなしながら、複数の部下の行動すべてを監視して、どれだけ頑張っているかを完全に評価する。。。
これは無理なのです。
だから、ある程度の部分で評価しなければならないのが現実です。
全てを見るには神様にでもなるしかありません。人間にはとても無理です。
しかも、人というのはどうしてもイメージや感情に流されて評価してしまう部分があります。
良いイメージをもたれている人は評価が良くなりがちですし、逆もまた然りです。
評価基準があいまい
評価基準自体があいまいなのも理由です。
評価基準はあいまいにせざるを得ません。それは、評価基準が仕事の内容によって大きく変わるからです。
それらを全て明確にするのは現実的ではありません。
同じ業務でも職務ランクによる差もありますし、1つ1つの業務全てに評価基準を設けることは無理でしょう。ですから、あいまいにする事で何とか対処しているのが現実です。
また、基準がはっきりしすぎると「それしかしなくなる」という弊害も出てきます。
それでも疑問を感じるのであれば、一度自分で職場の人間を評価してみましょう。
完璧に評価するのがどれだけ難しいかがよくわかります。
理由②:評価されても大して違いはないから
そもそも評価が違うとどれだけの損失があるのでしょうか?
評価制度にもよりますが、評価が1つ落ちたとしたらどれだけの違いがあるでしょうか?
昇給額が1000円程度違うくらいではないでしょうか?
その他の実害は何かありますか?
月1000円や、そんな小さな実害の為にへこんだり、考え込む必要が本当にあるのでしょうか?
しかもあいまいに評価されたものに、です。
私はこんな事の為に精神を揺さぶられる事自体が嫌なので気にしません。星占いの今日の運勢が12位だったくらいの感覚です。
理由③:評価を覆す事は出来ないから
続いても現実的な話になりますが、へこんだり気にしても評価は覆らないからです。
基本的に評価は覆りません。
一度でもそんなことをしてしまえば、納得のいかない人が押し寄せてしまいます。
だから評価を覆しません。
いくら納得いかなくて声をあげたとしても、逆に面倒な奴と思われてしまうぐらいの効果しかありません。
気にするのだったら、終わったことを考えるのではなく、これから先どうすれば評価が良くなるかを考えた方が生産的です。
「こんなに頑張ったのに…。」というのも非常にあいまいです。
どれだけ頑張ったかを他の人と比較するのは難しいです。
具体的にどんなことをして、どれだけの成果をあげ、他の人にどれだけの差をつけたでしょうか?
これなしに「頑張った」だけで評価はしづらいのが現実です。
以上の3つの理由から、評価を気にしても意味がない事が解ると思います。
だから、評価は気にするだけ時間とエネルギーのムダです。
でも、それでもやっぱり評価が気になるし、出来ることなら評価を上げたい、というのが本音だと思います。
そんなあなたの為に評価を上げる方法を解説します。
評価を上げる方法は「相手の期待に応える」
評価を上げるには長期的に見ると、これしかありません。
- 相手の期待に応える
評価とは、結局のところ相手の求めていることにどれだけ応えられるか?です。
会社の求めること、上司の求めること、関係者の求めることを淡々とこなしていけるようになると、評価は勝手に上がっていきます。
相手の期待とは?
相手の期待に応えるには、相手が何を期待しているかを知る必要があります。
「期待」には、言葉や文字になっているものもあれば、そうでないものもある。
これを知っておかなければなりません。
はっきりと○○を改善しなさい、という指示が出ているものに対してはそれを行えば良いです。
しかし、相手の期待している部分というのははっきりと伝えられていない事が多いのです。
特に、評価に直結する様なものは意外とはっきりしていない事が多いのです。
私は、過去に教育の仕組みを作ったことがあります。
現場の新人教育が担当者に丸投げの状態をおかしいと思って作り上げました。
これは誰からも指示されてなかったのですが、いざ作ってみると非常に大事なことであることが伝わり、評価につながりました。
このように、指示がなくても期待されていることというのがあります。
そして、これははっきりと指示されていない分、相手の期待を超えやすく評価が上がりやすいのです。
相手の期待に応える力を付ける方法
その方法は次です。
相手の期待に応える力の付け方
- 常に相手の立場に立って考える
これだけです。
こうする事で徐々に「どんなことを求められているのか?」を考える力が付きます。
例えば、ちょっとした依頼が来たときであれば、次のような事を考えます。
- どうしてその依頼が来たのか?
- いつ頃までにやって欲しいのか?
- 今回だけでいいのか?
- その依頼をする事で相手はどうなるのか?
- どんなふうにしてほしいのか?
小さな仕事でもこういった事を考えて、相手に確認していきます。
いつもはっきりと言ってくれるわけではない
注意点としては依頼する時に相手はある程度気を使っているという点です。
例えば、「納期」であればこちらの忙しさを心配して、
(本当は早いほどありがたい。でも言えない。)
「一週間以内にお願いします。」
といった具合です。
実際にはもっと早い方がやりやすいのでしょうが、気を使ってくれているわけです。
これに気が付いて、「本当はいつ欲しいの?(笑)」と質問してみるとばっちりです。
そして、すぐに依頼に応えるととても喜んでもらえます。
このようにして、相手が期待していることを理解・想像して行動する事で、その力が段々つきます。
もちろん、今日明日で力が付くものではありません。
でも、日々積み重ねることで「会社が何を求めているのか?上司が何を求めているのか?」が分かる様になります。
逆に、わからなければ聞くなりして調べればいいのです。
ちなみに、これが出来るようになるとあなたがどうなっているかわかるでしょうか?
これ、実は「仕事が出来る人」そのまんまなのです。
評価を上げる方法として、「仕事が出来る人になる」これが最適だと思いませんか?
だから、
- 相手の期待に応える力を付けて、
- 仕事が出来る人になって、
- 評価が上がる
このステップを踏んでいきましょう!
最後に
評価を気にする人は思っている以上に多いです。
もちろん、全員が良い評価ではないので落ち込む人もいます。
評価が悪くて転職した人もいます。
でも、あいまいで大して実害のないものに対して気分を害されるのはもったいないです。
それよりも、もっとやれる事や興味のあることにエネルギーを使う方が面白いですよね。
だから、評価は気にせず、もっと前向きな事を考えていきましょう!