仕事術

周囲の人に協力してもらうには?必要な対策と協力したくなる6つの技

悩めるあなた
仕事であることをやってみようと思うけど、周囲の人に協力してもらえるだろうか?
現場マン
反対されるのも周囲の協力を得られるのもどちらも理由があるよ!

協力してもらう方法を解説するよ!

こんな疑問に答えます。

 

本記事の内容

  • 協力してもらえない理由
  • 周囲の人に協力してもらう方法
  • どこまでいっても批判はなくならない
現場マン
この記事を書いている私(現場マン)は工場の現場に関わって10年以上が経ち、工場の様々な問題に対処してきました。

自分より優秀な周囲の人に協力してもらうことにかけては、一流と言っても良いほど得意です。

 

周囲の協力を得たいと思っている人の悩みとして、「どうしたら反対されずに協力してもらえるの?」という点があると思います。

 

私自身、最初の頃はお願いすると反対されて、断られてばかりでした。

それをしないとラインが止まる、という時でも助けてもらえずに苦しんだこともあります。

 

しかし、それには色々と理由がありました。

色々と省みていくとダメな点がいっぱいありました。

 

そして、ダメな点を修正していくとどんどん周囲がお願いを聞いてくれるようになりました。

不思議に聞こえるかもしれませんが、周囲の人に協力してもらうことでより周囲の人に信頼されるようになりました。

今では、細かく説明しなくても喜んで協力してくれています。

 

そこで今回は、周囲の人に協力してもらう方法について解説します。

 

 


周囲の人に協力してもらえないのはなぜか?

ダメ

 

「これをこうしてみたらどうだろう?」

 

新しいことを提案してみたけれど、周囲の人が乗り気でなく否定的なことを言われたことはないでしょうか?

「無理。」とか、「ダメ。」のように、一言だけで理由を教えてくれずに反対してくることがあります。

 

  • どうして今のやり方なのだろうか?
  • こうすれば楽になるのではないだろうか?

 

そんな気持ちも周囲に反対されてしまうと気持ちも急速に萎えてしまいます。

 

せっかく良いことを考え付いたのに、それがされないのは非常にもったいないことです。

新しいことにトライすることで、自分も周囲もレベルが上がっていくのに、同じことをやっていたら何の進歩もありません。

 

しかし、ここで立ち止まってちょっと考えてみましょう。

なぜ反対されるのでしょうか?

反対されるのには何か理由があるのかもしれません。

 

周囲の人に協力してもらえない3つの理由

 

新しいことに反対されてあきらめてしまう前に、その「理由」を考えてみましょう。

その理由としては、大きく分けて次の3つがあります。

 

周囲に協力してもらえない理由

  • 理由①:メリットがない
  • 理由②:メリットがうまく伝わっていない
  • 理由③:面倒くさい

 

理由①:メリットがない

メリットデメリットを考える

 

そもそも、自分のやりたいことには本当にメリットがあるのでしょうか?

どれだけのメリットが見込めるかを具体的に考えましたか?

メリットが少なかったり、メリットがなければ、当然反対されるでしょう。

 

また、相手に負荷をかけて自分だけ楽になる方法だったりしないでしょうか?

それはただの負荷の移動で、総合的なメリットがありません。

 

周囲に協力してもらいたいなら、次のどちらかのメリットがないとまず無理です。

というか、やる価値がありません。

 

  • 利益の貢献になる
  • 周囲の人たちの仕事が楽になる

 

これらは、要は会社にとってプラスになる内容です。

思いついたことを冷静に考えて、まずはメリット・デメリットがどんなものかを整理しておきましょう。

 

自分のやりたいことがどれだけプラスになるのかをしっかりと説明できるようにしておきましょう。

数字で表すことが出来れば、より良いです。

 

理由②:メリットがうまく伝わっていない

伝わらない

 

しっかりしたメリットがあるのに、うまく伝わっていない場合です。

周囲の人にとってはメリットがないことになるので、これも周囲の人は協力してくれません。

 

自分がうまく伝えられていない場合もあれば、相手が勘違いをしていることもあります。

 

理由③:面倒くさい

単純に変える事が面倒くさくて反対する人もいます。

よくある構図としては、若手の提案が熟練の人に反対されるものです。

 

「一理あるんだからそんなに反対しなくても・・・」

「そもそも、若手の意見くらい聞いてあげなよ・・・」

 

なんて思ったりもしますが、残念ながらよく見る光景です。

熟年の人が面倒くさがっているのですが、若手側としてもある意味でかなり面倒くさい場面ですね。

 

熟年の人になると、新しいことをやるのが嫌になってくる人が増えます。

もちろん、そうでない人もいますが、全体の傾向としてはそうなります。

 

ただ、これは若手ではなくそれなりに立場のある人が同じことを言った場合に受け入れられる場合がほとんどです。

要するに、相手を見て言うことを変えてるわけです。

もっといえば、ナメられてるわけです。

 

こういう場合も本当によくあるので、そういった場合は別で対策を取る必要があります。

 

しかし、今あげた内容以外にも、相手も実は「昔に試していて意味がないと分かっている」という場合もありますので、よく話をしてみましょう。

 

ほとんどの反対理由がこの3つのどれかになります。

 

周囲の人に協力してもらう為の対策

協力してもらうには、しっかりと人に説明する

紙に書く

 

この対策の解説の後にも、周囲の人に協力してもらう為のテクニックを解説しています。

 

しかし、それらはあくまでもテクニックの一つなだけで、結局重要なのはこの対策だけです。

 

対策は、お手軽な方法などありません。

周囲の人に協力してもらうには「しっかりと説明して理解してもらうこと」が最も重要です。

 

周囲の人に協力してもらう為に、しっかりと説明できるようにする方法を解説します。

 

まずは、メリット・デメリットをはっきりとさせましょう。

 

どんな良いこと悪いことがあるのかを全て紙に書き出してみましょう。

メモ用紙でかまいませんので、箇条書きで書き出します。

 

ここでは、「梱包資材の置き場を変更する」という例で解説します。

 

参考例

梱包資材の置き場を変更する

メリット

  • 毎回取りに行く手間が減って作業時間が短くできる。
  • 近くに置くと目に入るので、発注忘れによる在庫切れの心配もなくなる。

デメリット

  • 近くに置くと、置き場が狭くなるので在庫量が多くできない。

→もともと納品までのリードタイムは十分余裕があるので少なくても問題ない。

 

メリット、デメリットをこのように紙に書き出すと、とてもはっきりと理解出来ます。

紙に書くことで頭も整理されるので、頭の中だけで考えているだけでなく、紙に書き出しましょう。

 

また、デメリットについては、よっぽど小さなデメリットでない限り、デメリットへの対策も考えておきましょう。

この様に整理した状態で、相談していきます。

 

次に、説明する際に意識すべき内容です。

 

上司に説明する時は、次のように数字を用いて説明する方法が効果的です。

 

  • 「○○を削減することで、〇分の時間ロスが削減できる」
  • 「有効稼働率が〇%UPする」
  • 「○○円のコストを削減できる。」

 

というのも、上司がその上司に説明する時は数字がほぼ必須となるからです。

あらかじめこちらで数字を出しておくことで、理解もしやすくなり、さらにその上司への説明もしやすくなるので、協力してもらいやすくなります。

 

役職の付いていない現場の方にはそこまで数字を重視しないで大丈夫です。

それよりも具体的に「何が楽になるか?」、「どう変わるか?」というのを主体にして説明した方が理解されやすいです。

あとは、○○万円のコスト削減といった、わかりやすい数字を使うのも良いと思います。

 

わざわざ場合分けしたのは、要は相手が理解しやすい説明をするということです。

 

役職のある方は数字で求められることが多いので、数字で教えてもらえば説明がしやすいのです。

逆に、役職の無い方は数字で説明する事がないので、数字以外の自分の仕事への影響で説明する方が理解しやすいのです。

 

これは別の言い方をすれば、相手の立場に立って話すということです。

非常に重要なことですので、しっかりと覚えておいてください。

 

周囲の人を味方につける為の6つの「技」

ポイント

 

メリット・デメリットが完全に明確になっており、「誰が見てもやるべきだ!」となればいいですが、それだけでもないのが現実です。

 

そこで、周囲の人に協力してもらいやすくするテクニックを駆使することで、周囲の人をどんどん味方につけていきます。

これにより、自分だけでは達成できない大きなこともできるようになりますし、何より物事が楽に進んでいきます。

 

周囲の人に協力してもらう技①:先手を打つ

先手を打つ

 

まずは、先手を打ってこちらが相手に何かできることをしてしまいます。

これはちょっとしたことで大丈夫です。

 

例えば書類を提出する時に一緒にもっていってあげるとか、代わりにコピーしに行くとか、本当に些細な事でかまいません。

こういった相手のちょっと喜ぶことを自分から率先してやります。

 

相手に言われてからでは遅いので、自分から先手を打ちましょう。

そうすることで、相手は自分も何かお返ししないといけないと考えるので、お願いを聞いてもらいやすくなります。

 

周囲の人に協力してもらう技②:相談する

相談

 

「相談する。」

これは私が最強だと思うツールです。

 

相手を信頼して相談するのです。

自分だけではできないと、自分の弱みをさらけ出すのです。

 

これをすることで、よほど関係の悪い人や人間的にダメな人以外は基本的に協力してくれます。

相談をする時は、次の4つを意識しましょう。

 

  • 目的を明確に伝える
  • 自分ではできない、わからないからあなたに相談するという事も伝える
  • 相談して得られた答えはすぐに活用する
  • 役に立とうが立つまいが感謝を伝える

 

私がよく使うのは、こんな感じです。

 

○○さん、ちょっと相談良いですか?

○○がこうで、○○できれば、すごく良くなるんです。

自分としてはこんな感じかな?と思ってるんですが、私ではよくわからないので、何か良い方法ないですかね?

 

このように、最初から、相談であることをしっかりと話しておき、目的とメリットを伝え、自分の考えを伝えたうえで、相手に助力を請います。

 

それでアイデアを貰ったら、「あー、そうなんですか!一回試してみますね!ありがとうございます!」と言ってすぐに試してみます。

 

このようにしてると、相手もだんだんと協力的になっていき、気付けばその人がやっていたりしています。

この相談というのは、相手を尊重しているという姿勢が見えるほど、相手は協力的になっていくのです。

 

尊重しているから、相談するし、アドバイスもすぐに試してみる。

尊重しているから、終わったら当然感謝の言葉も伝えます。

 

周囲の人に協力してもらう技③:お世辞を言う

ヨイショ

 

お世辞はこれを主体にしてはダメですが、補助的に使うと効果が大きいです。

 

何かを相談しに行ったときに、「○○さんなら一瞬で出来ちゃうでしょ?」とか、「さすが!」といったことをカジュアルに伝えます。

冗談交じりに言ってる感じですね。

 

ただし、重い相談をする時には冗談交じりは避け、「まじめに○○さんに相談するのがベストだと思いまして。」といった言い方に変えます。

 

あんまりお世辞ばっか言ってるのはアレですが、頻度多めでも嫌がられることはないので、関係性の潤滑油として使ってみるのをオススメします。

ほんと、効果ありますよ。

 

周囲の人に協力してもらう技④:自分もやる事をアピール

アピール

 

これは先手を打つのと同じ意味合いになりますが、要は「相手に任せっきりにするつもりはないですよ」と、相手に理解してもらう為です。

 

何でもそうですが、相手にまかせっきりでは頼み事もOKしたくなくなりますよね。

あくまでも、「自分がやるつもりだけど、相手に相談している」というスタンスは忘れないでください。

 

相手も自分と相手が何が得意で、専門分野がどっちなのかを理解していますし、自分がやる領域だと思ったことはちゃんとやってくれます。

だから、相手に大部分をやってもらうことになるとしても、自分もやる意思を見せておけば、協力的にやってくれます。

 

周囲の人に協力してもらう技⑤:感謝する、お礼を言う

お辞儀

 

これは当たり前のことですね。

 

自分が相談して、何かをしてもらったら感謝を伝えましょう。

 

お礼として、代わりに何かをやってあげる必要もありません。

「ありがとうございます。助かりました!」と伝えましょう。

 

やったことの結果を相手に報告しましょう。

その時も「おかげさまでこんな風に良くなりました。ありがとうございます。」と伝えましょう。

 

もしダメだった場合でも、「でもアドバイス貰えただけでも感謝してます。ありがとうございます。」と伝えましょう。

 

周囲の人に協力してもらう技⑥:自慢する

これは、自分の事を自慢するのではなく、相手の自慢をするのです。

 

○○さんが、やってくれてめっちゃ助かっちゃいました!と、その人がいる所でもいない所でも言いましょう。

 

褒める話というのは、第三者を介しているとより効果が出ます。

 

当事者同士だけだと、どうせお世辞でしょ?という気持ちが湧いてしまうかもしれませんが、第三者がいると、本当に感謝していると思ってくれます。

 

特に、当人の居ない場所で相手を褒めておき、それが当人の耳に入った時に最も効果が出ます。

 

第三者を介して、「そういえばこの間、あいつが○○さんのことを感謝していたよ。」と相手の耳に入ればベストです。

ただし、この場合でも一度は相手に直接お礼を言うのは忘れないようにしましょう。

そこは礼儀です。

 

以上のようなことをしていると、どんどん周囲が協力的になっていきます。

 

もちろん、人間関係の積み重ねが一番大事なので、すぐに効果が出ないかもしれませんが、これらをやっておくことで、受けられる恩恵は計り知れません。

 

こういうことを繰り返して、やりたいことを進めていくと、「あいつはやるやつだ」という「信頼」が蓄積されていきます。

この周囲からの信頼を得られるようになると、よりやりやすくなります。

それこそ、話を持って行った時点での信用が違います。

 

私の場合、相談に行って内容を説明する前の段階で、次のような会話になります。

 

「お、またなんか新しい事思いついたな?」

「まだ内容はよくわからないけど、お前が言うってことは何かあるんだな?」

 

こうなると仕事が俄然楽しくなってきますね!

 

周囲に協力してもらえないこともある

批判

 

以上の様ようなテクニックをどれだけ使っていたとしても、何かをやろうとすれば反対する人、批判する人は必ずいます。

 

普段、肯定的な人が反対に回る事もあり得ます。

ある程度説明して理解してもらえないならあきらめて別の人に相談しましょう。

 

特に、「面倒くさい」が理由の人はある程度話をしても理解してもらえないなら別の角度から攻めましょう。

上司に相談するでもいいですし、別の先輩に相談しましょう。

 

「面倒くさい」が理由の人は、上から言われたりすると、反対で押し切れない事は理解していますので、すんなり反対から賛成に回ったりもします。

 

色々気分が悪いかもしれませんが、相手を見て面倒くさいと言ってるのです。

舐められない様に信頼を積み重ねましょう。

これは時間が必要な問題ですので、めげずに日々積み上げましょう。

そして、一番やってはいけないのは、反対した人を批判する事です

 

もちろん気持ちはものすごくわかります。「適当なこと言って反対しやがって!」と思うでしょう。

 

ただ、自分の目的を考えてみてください。

反対した人をつるし上げて悪く言うことが自分の目的の達成のために役立つでしょうか?

 

それどころか、ここで険悪になっていたら後々同じような話が出たときに協力してもらいにくくならないでしょうか?

あなたの目的は、協力してもらってそれを行う事ですよね?

だったら理由はどうあれ、協力してくれることになった人に気分良くやってもらうことを考えましょう。

 

批判していた人を賛成側に取り込んで、一緒にやってもらうのが重要なのです。

そして、感謝して思いっきり自慢しちゃいましょう。

そうする方が自分の目的に合うと思いませんか?

 

悪い感情に流されると、後で必ず自分に返ってきます。

それよりも、最初の反対なんて忘れて思いっきり色々なことを助けてもらって、良くしていきましょう!

 

最後に

 

周囲の人に協力してもらう為の方法は、色々なテクニックはありますが、結局は「人として当たり前のことが出来ているかどうか?」という部分が大きいのです。

 

助けてくれる人にどんな対応をするのが良いか?人としてそれは当たり前では?ということの積み重ねです。

くれぐれもテクニックに溺れないようにしましょう。

 

それでは、今日も一日ご安全に!

 

 

 

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  • この記事を書いた人

現場マン

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